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第1514回 野鳥の能力

①https://lagoadaptrata15.blogspot.com/2020/01/50_88.htmlより引用のヨシゴイのクビを伸ばして餌を捕獲する高い捕食の能力のイラスト

   これまでにも、野鳥の能力について紹介させて頂きました。特には知能が高いという、いわゆる「賢い」という野鳥の紹介でした。ハシブトガラスハシボソガラスなどのカラスの仲間が、道具を使って餌を獲るとか、人の遊び方を見て真似をするとか、インコやオウムの仲間が、人の言葉を覚えるとか、数を数えることが出来て、計算するとか、最近では、ヒヨコが算数の能力を持っていることをイタリアのトレント大学の研究チームが立証したり、古くからはヤマガラは、人懐っこくて、芸を教えてたら覚えて、お神籤を引くとか…

②https://www.birdfan.net/2012/04/06/18342/よりカラ類のまとめ役のシジュウカラ(体長約14㌢)

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   そのヤマガラなどのカラ類の混群を率いる野鳥が②の写真のシジュウカラです。シジュウカラは複数の単語を組み合わせた文を作り、情報を伝達する能力があります。シジュウカラにとっての単語というのは、鳴き方や鳴き声を意味していて、その順番や組み合わせによって、いろいろな情報伝達をしています。「ツピッ」「ツーツー」はあちこちで普通に聞こえ、「ジュクジュクジュク」という濁った声は警戒音とか、それが自分達がだけの仲間だけでなく他のカラ類までの共通語です。

③http://strix.in/tegatan/index.php?blogid=1&archive=2017-08より引用の遠距離飛行とディスプレイフライトする能力をもつオオジシギ(体長約30㌢)

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   何も鳥の能力は知能の高さであるとか、簡単な仲間たち同士の言葉を持つとかの能力ばかりではありません。この③のオオジシギは、越冬地のオーストリアから、繁殖のために日本に帰ってきますが、その距離はなんと九千km以上をはるばる移動して、オオジシギは休むことなく、台風であろうが、向い風であろうが、飛行ルートを変えることなく立ち向かいます。日本に到着すればすぐに繁殖行動の④のディスプレイ飛行。大空から急降下、尾羽を震わせ大きな羽音で雷鴫の異名です。

④http://strix.in/tegatan/index.php?blogid=1&archive=2017-08より引用の急降下して狩をするハヤブサ(体長約42〜49㌢)

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   猛禽類の能力は何ということになりますと、飛行から、地上や水面の獲物に向かい、狩をするのは、獲物が飛行する小鳥や渡鳥ということになりますと、誰もがイヌワシクマタカなどのワシタカの猛禽類を思い浮かべると思います。相手を仕留め持ち去る時の趾の握力は百kgを超えます。しかし空中で獲物を捕獲する高い能力を持つ猛禽類はハヤブサです。ハヤブサはご存知のように、最高急降下する記録がある数値は約時速386kmで、眼下の獲物の野鳥めがけて、襲いかかるのです。

⑤https://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-c54d.htmlより引用の土中のミミズを捕獲しるツグミ(体長約24㌢)

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   何も鳥だからと言って、飛行することだけが鳥の能力だけではありません。野鳥の中には、地上採餌する種も大きくいます。⑤の写真はツグミが地中のミミズを引っ張り出しています。ツグミは地面に佇み、一点を凝視していたかと思うと、狙いすましたように土の表面にクチバシを突っ込み、ミミズを咥えています。やみくもに土を穿って捕えるのではなく、明らかにミミズの存在を感知して捕えているようにしか見えません。キイウイは臭覚が発達して捕らえますがツグミは違います。

⑥https://www.google.co.jp/amp/s/jyotoblog.ti-da.net/a8571395.htmlより引用のビル街で生息するイソヒヨドリ(体長約25㌢) 

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   そのツグミの仲間であります⑥のイソヒヨドリは、ヒヨドリの仲間ではありません。最近では街中に進出して来ましたが、実は名前の由来の一つになります磯辺に生息する野鳥でした。しかし環境の変化で近年どんどん街中のマンションなど、コンクリートの建物に営巣しているのを見かけます。私のマンションの廊下でも堂々と、捕獲したトンボかなんかを捕食する姿を見せます。スズメやカラスもしない警戒心の薄い行動です。磯辺から街中への、環境の変化も気にしない能力です。

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