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第166回 身近なスズメと遠いスズメ(スズメ5回目)

①http://mizuchi02.blog129.fc2.com/blog-entry-2183.htmlより引用のイエスズメ(体長約16㎝)とスズメ(体長約15㎝)

   私たちの一番身近な存在の野鳥、又は「ものさし鳥」としてもいつも役立っているスズメ。ちょっと前に身近な存在の野鳥の仲間だけど、実は遠いってことを語らせていただきました。でもその[遠さ]の尺度も日本国内のことで、今回は世界範囲になります。

   ①は現在の神戸どうぶつ王国以前の花鳥風月で飼っているヨーロッパのイエスズメ(左)と日本のスズメ(右)のツーショットです。ヨーロッパ各地ではこの二種のスズメが住んでいます。日本では民家に住むスズメもここで山野に追いやられています。

②https://selborne.exblog.jp/iv/view/?i=200710%2F26%2F99%2Ff0132199_1137626.jpgより引用のヨーロッパのイエスズメ 

   日本のスズメは現地では『キスズメ(樹雀)』と呼ばれ、民家から追い出されるほどの勢力分布図です。やはり『キスズメ』は民家に住んでいましたが後からやってきたイエスズメに住処を明け渡して、山野の生活となりその数も減らしました。

③http://f.hatena.ne.jp/elmikamino/20100424234712より引用のチャガシラヒメドリ(体長約14㎝)

   ③のチャガシラヒメドリは本当に日本のスズメに似ています。スズメに似てはいますが、ホオジロの仲間です。北米では日本のスズメのようなものです。でもよく見ると頭の辺りがやっぱりホオジロの頭に似ています。大きさは日本のスズメより少しばかり小さいですが、さえずりが上手。

ニュウナイスズメ(体長約14㎝)

   最後に紹介するのは本来なら日本古来のスズメであるべきニュウナイスズメです。日本のスズメより小さなスズメです。スズメは顔に黒い班があるのですが、ニュウナイスズメにはありません。ニウというのが班のことで、その班がないからニウナイからニュウナイスズメになりました。

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