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第1701回 哺乳類の名が付く鳥たち

①-1.https://www.birdfan.net/2009/09/25/4411/より引用のイヌワシ(体長約81〜89㌢)

①-2.https://www.birdfan.net/2020/08/21/79877/より引用のウミネコ(体長約47㌢)

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   哺乳類の動物の名前が野鳥に付いていまして、誰もが知っている野鳥は、まず①-1.のイヌワシの漢字表記は「犬鷲」「狗鷲」で、和名のイヌは劣っている、下級のの意でワシ類とクマタカなどに比べ本種の尾羽が矢羽としての低価値が由来です。対す①-2.のウミネコは漢字表記で「海猫」と書きますのは、鳴き声が「ミャーミャー」と猫のものに似ていることに由来します。またウミネコは留鳥ですが、冬鳥のカモメユリカモメなどと間違われる事がありますが、鳴き声で判別できます。

②-1.https://www.birdfan.net/2017/11/02/56538/より引用のクマタカ(体長約72〜80㌢)

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②-2.https://www.birdfan.net/2019/07/26/72398/より引用のハチクマ(体長約57〜61㌢)

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   次に登場は日本では最大の哺乳類のクマが冠についているのが、②-1.のクマタカ(角鷹、熊鷹、鵰)です。留鳥でカンムリワシより大きなタカです。名前の由来は大型の鳥、大きいの意味とする説とその他に力強さをクマにたとえた説があり、冠羽が角のように見えたことからタカとなりました。②-2.は奇妙な猛禽類のハチクマです。名前の由来は蜂鷹(または蜂角)で「ハチを食べるクマタカ」に似たタカを意味しています。 日本に夏鳥として飛来します。大変クマタカと似ている猛禽類です。

③-1.https://www.birdfan.net/2014/01/10/25868/より引用のトラフズク(体長約38㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2021/05/14/82290/より引用のトラツグミ(体長約30㌢)

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   日本にはトラはいませんでしたが、加藤清正が朝鮮征伐で虎を退治して有名になりました。猛禽類繋がりで、③-1.はミミズクの仲間のトラフズク(虎斑木菟)の名前の由来は虎模様の羽と頭の上にある大きな羽角が名前の由来です。つまり虎のようなミミズクということです。③-2.は妖怪「鵺」でお馴染みのトラツグミ(虎鶫)です。黄色と黒の虎のような模様の体色から付けられたと言われています。また、古くは江戸時代の頃には、夜中に気味の悪い声で鳴く事から、恐れられ妖怪扱いです。

④-1.https://www.birdfan.net/2021/04/09/82061/より引用のベニマシコ(体長約15㌢)

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④-2.https://karapaia.com/archives/52127702.htmlより引用のサルクイワシことフィリピンワシ(体長約86〜102㌢)

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   ④-1.はマシコの仲間のベニマシコです。他にはハギマシコとかオオマシコがいます。マシコはアトリの属で漢字で「猿子」と表記されます。それは猿子はサルの古い呼び方で、マシコという鳥の名前は、羽色がサルの顔 のように赤いこと、あるいは顔がサルに似ていることが由来だと考えられています。また④-2.はまたも猛禽類で、フィリピン固有種のサルクイワシことフィリピンワシです。猿も獲物の一つですが、一番狙いやすい獲物はナマケモノです。軽々持ち上げ採り去ります。

⑤-1.https://www.birdfan.net/2021/06/11/82602/より引用のチョウマ(鳥馬)ことツグミ(体長約24㌢)

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⑤-2.https://www.birdfan.net/2014/07/11/29304/より引用の木兎(ミミズク)のオオコノハズク(体長約25㌢)

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   この最後の項では、野鳥の古名が動物のウマに当たります。⑤-1.のツグミ(鶫)はチョウマで漢字表記は「鳥馬」です。チョウマの名前の由来は、日本には越冬に来る為、さえずらず、口をつむぐのでツグミですが、ぴょんぴょん歩くのでそう呼ばれました。また、⑤-2.の写真はフクロウの仲間で、頭に羽角のあるミミズクのオオコノハズクです。中称のミミズクは木兎と漢字表記し、兎の様な耳を持つ木に棲むものという意味の当字です。

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