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第812回 冬の野鳥は厳しそう

①https://www.google.co.jp/amp/s/kijiijik.exblog.jp/amp/19199499/より引用の混群のイラスト

   この開発どんな野鳥がということなしに、冬の野鳥たちの情景を語っていきたいと思います。①のイラストは冬の餌の乏しい時期になると、繁殖期から外れて、カモ類はオス同士で集まり、またこんなに小さなカラ類を中心とした野鳥たちは、普段は雑食で虫やクモ、ミミズなどを採餌していたのが、この寒い冬となると、植物性しか採餌するものがなく、木の芽であるとか、木の実、種子などを食べるしかなくそんな中、いつもは群れをなさない野鳥たちは、①のイラストのように異種同士で、助け合い混群を形成して、巡邏します。

②http://tokyo-eastpark.com/kameido/亀戸:冬の野鳥たち/より引用の冬の樹木のイメージ

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   私のマンションのベランダの向こう側でも冬になると、このようは光景を目の当たりにします。新春一月半ばごろになると、樹々の枝のあちこちに新芽が吹き出してきます。それをスズメをはじめとして、アトリの仲間たちが、このご馳走を我先にと啄みにこの芽吹いた枝が、野鳥の食事場となるのです。そのアトリイカルスズメが気に入らないのか、どこからか「ヒーヨ、ピー、ピー」と波状飛行のヒヨドリがやってきて、あっと言う間に、食事中のスズメたちを追い払います。

③https://blog.goo.ne.jp/iksmay-327-okkia-takatyan/e/566d6e7de46f0eb1254fafdc408c3ac0より引用の水辺の水鳥

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   陸上にいる野鳥たちは、寒くて仕方がないときは、メジロは普段は群れませんが、こんな時は、普段は3〜4羽が集まり「目白押し」、また小さなエナガは最大?18羽の長い列になるくらいの家族の群れが繋がります。こんな陸の野鳥に対して、もっと冬が寒そうなのが、水辺の野鳥の水鳥です。水鳥には二つの生息があり、カモの仲間のように水上を生活するものと、サギの仲間のように水辺を歩いて採餌するものです。時には水は凍って氷になることだってあるのです。

④https://blog.goo.ne.jp/sparrows/e/4df46bcb9524ca370ce1c8d8c267e85eより引用の冬場の採餌

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   ④の写真のように、積雪の上で採餌しているスズメたち。でもこの陸上にいる野鳥たちは採餌が終われば飛び去って、雪上より暖かな木の枝で眠ることは出来ますが、カモなどの水上生活者たちは木の枝に止まって寝ることは出来ません。なるほどカモたちの身体には、天然の撥水ダウンジャケットを着込んではいるものの、趾(あしゆび)は全く素足です。これは第803回でも語りましたが、水鳥の特殊な血液循環システムのワンダーネットによって、冷たい水中でも大丈夫です。

⑤http://neko-blog.cocolog-nifty.com/nekologue/2017/01/post-fa61.htmlより引用の冬の餌台に群がる野鳥たち

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   ⑤の写真は、冬の最中の餌の乏しい時期に、野鳥たちにとっては命を繋いでくれる、人間が設置した餌台にスズメメジロが群がっています。スズメは種子の生米やピーナツ、メジロはみかんなどの甘いものが好物です。この場面には現れてはいませんが、シジュウカラや、やはり甘いもの好きのヒヨドリも。また、木の実や種子、果物以外にも、豚や牛の脂なんかの高カロリーで高蛋白な採餌は、この時期には野鳥たちにとってはとても大事なエネルギーの元。猛禽類の如く食べます。

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