第2005回 とりもち(鳥も血)がたいせつ ⑵
①https://jp.123rf.com/ベクター/思いやりの医者.html?sti=n8x4fjywcv6q0vnw2l|より引用の鳥のお医者さんのイラスト
②https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E6%8E%A1%E8%A1%80より引用の採血のイラスト
鳥の血液中のヘマトクリット値も大変重要だと思いますが、それは人では血液を試験管に入れ、光に透かしてみると不透明に濁って見えます、これは、赤血球などによって光が散乱されるためで、有形成分とよび、赤血球、白血球、血小板などからなっています。有形成分以外は血漿とよばれ、両者をあわせて全血といいます。全血に対して有形成分比がヘマトクリットです。普通、赤血球と血漿の比重は1.1と1.03、全血の比重は1.06です。別の観点から見てみますと、鳥も採血しますと…
③https://yokohamabirdclinic.jp/bloodtest/より引用の鳥の採血
酸性度とアルカリ性度は、血液の重要な特性のひとつです。血液を含むあらゆる溶液の酸性度やアルカリ性度は、pH値で表します。pH値は0(強酸性)から14(強塩基性または強アルカリ性)までの範囲で表します。中間のpH7.0が中性です。正常な血液はわずかに塩基性で、血液のpH値の正常範囲は7.35~7.45の間です。通常、体は血液のpH値を7.40辺りに維持しています。人以外の生き物の血液 pH 値は、人が7.39、犬7.36と猫7.35と人に近い数字に対して、鶏は7.54と高い数値、つまり塩基が強い事になります。糞尿で調整しています。
④https://exoroom.jp/okameinko/2021/10/11/torinotounyoubyou/より引用の鳥の血糖値のイラスト
鳥は飛ぶ為の身体の構造的な理由で、哺乳類の様な水分を排出するために、その余分な水分を溜めておく臓器である膀胱がなく、肛門より糞尿として排出される為、鳥は発生の過程で後腎が発達し腎臓になります。鳥の腎臓は前葉、中葉、後葉の三葉に分かれていて、背側の複合仙骨や腸骨にはまっています。尿酸と水分の二種類を排泄する事が出来ます。その分鳥は塩分を多目に取る事になります。またもうひとつの血糖値は血液中のブドウ糖の量、呼吸の材料により、血糖値(mg/dl)は
鳥の多くは150~350、人は60~100と言います。また血液の赤血球内にあるタンパク質をヘモグロビンといいます。酸素と結合して全身に酸素を届けています。鳥類のヘモグロビンは哺乳類に比べると酸素親和性が低い。これは組織での酸素放出力が高い事を表しています。さらに、鳥類のヘモグロビンの酸素飽和度というヘモグロビンが酸素を持っている量は人より高いです。これは特殊な肺ー気嚢システム、鳥は飛べる事から来てます。
⑤https://www.jhf.or.jp/publish/bunko/54.htmlより引用の色んな生き物の血圧のイラスト
よく生き物の血圧の高さを調べて見ますと、必ず⑤のイラストのように決まって、世の中の生き物の中で、高血圧な背の高いキリンと、好対照に小さなネズミが低血圧と紹介されています。血圧とは、心臓から送り出された血流が血管の内壁を押す圧力を指します。 血圧を決定する主な要因として、心臓が一回の拍動で全身に送り出す血液量の心拍出量や血管のしなやかさである弾力性の他、血液が血管に流れ込む際の末梢血管の抵抗力の血管抵抗、血液の粘度などが挙げられます。色んな生き物の血液を比べてみますと、 1. キリン→❶ 最高血圧 300 ❷ 最低血圧 230
2. シチメンチョウ→❶ 250 ❷ 170
3. カナリア→❶ 220 ❷ 150
4. ツバメ→❶ 200 ❷ 150
5. カワラバト(ドバト)→❶ 187 ❷ 138
6. スズメ→❶ 180 ❷ 140
7. ツバメ→❶ 180 ❷ 140
8. カモ→❶ 180 ❷ 134
9. ハト→❶ 180 ❸ 134
10. ムクドリ→❶ 180 ❷ 130
11. ウズラ→❶ 152 ❷ 140
13. ニワトリ→❶ 150 ❷ 120
14. ウシ→❶ 145 ❷ 90
15. ペキンダック→❶ 143 ❷ 110
16. ワシ→❶ 134 ❷ 88
17. ウマ→❶ 140 ❷ 90
18. ネコ→❶ 140 ❷ 90
19. ブタ→❶ 130 ❷ 90
20. イヌ→❶ 130 ❷ 90
21. ヒト→❶ 120 ❷ 80
22. ネズミ→❶ 110 ❷ 70
23. サケ→❶ 32 ❷ 19
※ 鳥は人より高め