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第1241回 バレエ「火の鳥」に登場する野鳥

①Twitterより引用のイラスト

   前回に野鳥の登場するバレエを調べてみましたら、チャイコフスキーの作品が二品上がりました。ひとつは皆さんもご存知であると思われる「白鳥の湖」は「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」と共に三大バレエと言われています。そのひとつの「眠れる森の美女」もチャイコフスキーの作品ですが、バレエの劇中のストーリーは他の作家が描いたもので、この二作はヒロインのお姫様が美女であり、その仇役の意地悪な姫がいて、ヒーローの王子が登場する似たような話です。

②http://www.worldfolksong.com/sp/ballet/firebird.htmより引用のストラヴィンスキーの「火の鳥」

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   チャイコフスキー以外のクラシック作曲家のストラヴィンスキーが作曲したロシアの民話に基づく一幕二場のバレエ音楽で、およびそれに基づくバレエ作品が「火の鳥」です。チャイコフスキーの「白鳥の湖」が1877年3月4日 モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団が初演、もうひとつの作品である「眠れる森の美女」の初演は1890年1月15日にマリインスキー劇場において行いました。「火の鳥」の初演は1910年6月25日にパリ・オペラ座にて、ガブリエル・ピエルネの指揮で行いました。

③https://eterna-trading.jp/products/detail/51498より引用の小澤征爾指揮のストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲版)

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   ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」は、プロデューサーのセルゲイ・ディアギレフが1909年の公演でシーズン向けの新作として『レ・シルフィード』の編曲を依頼した若手作曲家のストラヴィンスキーに作曲を依頼し、バレエ教師のミハイル・フォーキンにストラヴィンスキーと相談しながら台本を作成するよう指示し、フォーキンは指示通り相談しつつ台本を仕上げました。程なく並行して作曲していたストラヴィンスキーも脱稿しました。依頼を受けてから半年あまりでした。

④https://www.classica-jp.com/column/14659/より引用の「火の鳥」の一場面

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   フォーキンによる「火の鳥」の台本はロシアの二つの民話の組み合わせで、ひとつは『イワン王子と火の鳥と灰色狼』で、ツァーリの庭に生える黄金のリンゴの木の実を食べに来る火の鳥をイワン王子が捕まえようとする冒険物語、もうひとつは『ひとりでに鳴るグースリ』で、不死身のカスチェイにさらわれた王女のもとを王子が訪れ、王女がカスチェイをだまして魂が卵の中にあることを聞き出す話です。本来は子供向けの話ですが、大人の鑑賞に耐えるように手が加えられています。

⑤https://matome.naver.jp/m/odai/2134504550113086901より引用の故手塚治虫の「火の鳥」

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   『火の鳥』と聞いて、まばゆいばかりの光で全身覆われ、弓で射ようと槍で突こうと絶対に死なず数百年に一度火の中に飛び込んで自らを焼き新しい体に生まれ変わる。何百年何千年生きているかもわからない。そんなキャッチフレーズが手塚治虫の傑作、漫画「火の鳥」で描かれたものです。
鳳凰、不死鳥、フェニックス、世界中で様々な名前で存在する不死の鳥ですが、私たち日本人にとってはこの手塚治虫版が最も馴染み深いものですが、発想はバレエ「火の鳥」から来たものです。

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