第1754回 上から読んでも下から読んでも鳥の回文
※https://mira0418hanna.hatenadiary.org/entry/20090126/1232949325より引用の回文のイラスト
Wikipediaは「回文とは、始めから通常通り読んだ場合と終わりから通常と逆に読んだ場合とで文字ないし音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のこと。言葉遊びの一種である。英語では palindrome (パリンドローム)という」とあり「西暦79年にヴェスヴィオ火山の噴火によって滅亡したヘルクラネウムの街の遺跡に「Sator Arepo Tenet Opera Rotas」という回文が刻まれている事から、回文の起源は少なくとも西暦79年又はそれ以前」とも。
①http://k-yatyou.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-e56a-1.htmlより引用の竹藪に逃げたウグイス(体長約14〜16㌢)
⑴ 俳句・川柳
❶ ウグイス
1. ふと逃げた 鶯低う 竹に飛ぶ
ふとにげた うぐひすひくう たけにとぶ←
❷ 啄木鳥
2. 啄木鳥の 飛ぶや小藪と 軒続き
きつつきの とぶやこやぶと のきつつき←
❸ 鴫
3. 川の岸 晴れ来る無雅な 花筏
かわのきし はれくるむがな はないかだ←
4. 高い名は 眺むる暮れは 鴫の和歌
たかいなは ながむるくれは しぎのわか← 寿山
②https://blog.goo.ne.jp/oharu_2004/e/b69c4b37fd5d1e5b46e1dd6fb20fb52aより引用のツツドリを捕食するツミ(体長約27〜30㌢)
⑵ 俳諧
❶ ウグイス
5. 折るな枝 鶯(うくひす)低う 妙なるを
おるなえだうくひすひくうたえなるを← 素更
❷ 雁(がん/かり)
6. 鳴かんかぎりきかるゝかぎり帰雁哉
なかんかぎりきかるるかぎりきがんかな← 時之
❸ ツミ
7. 交野(かたの)見つ 鳥と小鳥つ つみの鷹
かたのみつとりとことりとつみのたか← 重頼
③https://www.birdfan.net/2019/08/23/72769/より引用のカルガモ(体長約61㌢)一家
⑶ 長歌(各句回文)
※ カルガモ、アイサ、雁、千鳥、鴫
8. 萩(はね)がきは 問よるよ よき月夜 虫をばおしむ 時秋と
風が夜風か をちこちを 霧なくなりき 紅葉見も
錦の岸に めぐりくめ 癇のを飲むか けさの酒
おもしろ霜を 橋々は りくつにつくり つづけつつ
庭の木の葉に 遠き音 聞きて将(ゐ)て聞き 北は滝
西かひがしに 水いずみ 鴨かるがもか 鷺秋沙
雁と千鳥が つれづれつ 鴫なほ鳴きし 羽がきか音(ね)は 余りにも長過ぎてどれがどれだかわかりません。
⑷ 短歌 ※ ホトトギス
9. 戻ったぞ時鳥はや来つ鳴けな月やは杉戸とぼそ立つとも
もとつたそほととぎすはやきつなけなつきやはすきととほそたつとも← 正岡子規
④https://www.weblio.jp/content/鵞鳥より引用のガチョウ(体長約50〜80㌢)
⑸ 英語
❶ ガチョウ
10. Do geese see God? ガチョウは神を見るか?
❷ エミュー
11. Emu love volume.
エミューは量を好む
※ 疑似回文
❸ ツバメ
12. You can cage a swallow,can’t you,but you can’t swallow a cage,can you?
君はツバメを鳥籠に入れる事は出来るよね。でも、鳥籠を飲み込む事は出来ないだろう?
⑤https://www.birdfan.net/2018/11/02/65848/より引用のトキ(体長約76.5㌢)
⑹ 駄洒落 ❶ アニマルマニア
13. トキ→
たった今 トキ生き生きと 舞い立った
14. キツツキ→暇キツツキ つつき麻痺
15. 鵜→変装の鵜 農村へ
16. 鴨→焼いたカモ 固いや
❷ みんなでグルグル回文あそび
16. キツツキ→今歌うキツツキ、歌うまい
キツツキが鳴くぞ、のぞくな垣続き
17. 鳩→ハトにミニとは
18. 鴎→メモ書くカモメ
❸ まさかサカサマ回文ゲーム
19. 鷹→肩のこるトルコの鷹
20. 鴨→知らないカモ、飼いならし
21. 鳩→ハトにウニとは
❹ 動物回文集
22. トキ→奇特な鳥だ、みだりと鳴くトキ
23. 鳩→金のハトは呑気
24. トンビ→ビン取ったら、腹立つトンビ
25. フクロウ→夜の通路くふう方法、フクロウ募るよ
26. ペンギン→夜勤ペンギン、ペンキ屋
27. カモメ→目も可愛いわ、カモメ
28. オオワシ→しわ多いオオワシ
29. カラス→駄目なカラス、安らかな目だ
30. ハト→やすやすと、ハトすやすや
31. インコ→懇意なインコ
32. ガン→たった今、ガンが舞い立った