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第1280回 日本の尾羽が短すぎる鳥は?

①http://jack0904.blog.fc2.com/blog-entry-1607.htmlより引用の尾羽の短すぎるエナガ(体長約14㌢)

   ①の写真をご覧になれば『第1257回 日本の尾羽が長い野鳥は?』のエナガスズメの体重が約24gに対して、エナガは8gほどです。日本で一番体重の軽い鳥はキクイタダキで5gほどです。エナガは体重の軽い鳥としても知られています。その尾羽の比率としては約57%と言う長い尾羽のはずなのに、なぜこんなにも尾羽が短いのは、換羽中だと思われます。換羽は冬になる前や夏になる前にその気候に応じて、大なり小なり生え変わります。また心配しなくても、元の長さに戻ります。

②http://blog.livedoor.jp/amakara_686/archives/6265019.htmlより引用の飾り羽のないサンコウチョウのオス(体長約17㌢)

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   ②の写真は珍しいサンコウチョウの茶色タイプのオスです。サンコウチョウの特徴は、体長がオスは約45㌢、メスは約17㌢、外見の特徴はコバルトブルー色のクチバシにコバルトブルー色のアイリング、それにオスの長い尾羽が特徴ですが、写真のサンコウチョウは茶色い身体に尾羽が短いとくれば、誰もが不思議に思います。オスが茶色い体色になるホトトギスがいます。サンコウチョウの尾羽(正確には繁殖期の飾り羽)が短いのは、越冬に渡りの時期には邪魔なので抜け落ちるからです。

③水鳥のカモの仲間でも尾羽が長いオナガガモ(オスは体長約75㌢、メス体長約53㌢)

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   尾羽の短い鳥はどんな鳥と言うことになりましたら、水鳥が他の野鳥に比べて尾羽が短いと思います。特にカモの仲間は短いです。しかし、その中にも例外があります。③の写真はやはりカモの仲間でオナガガモです。写真をご覧になればお分かりになるように長めの尾羽を持っています。題名が「短い尾羽」ですがカモの様に他の野鳥に比べたら非常に短い野鳥なので、ここでは長い方のオナガガモを挙げました。雌雄の体長差が約22㌢もあるのはオスだけが尾羽か長い証だと思います。

④http://www.daisuki-kanda.com/bb436202/?mode=photo&no=5906&num=&tanto=より引用の水鳥の中でも尾羽が短いカイツブリ(体長約26㌢)

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   水鳥はほとんど尾羽が短いのは事実ですが、④の写真のカイツブリはカモの仲間ではありません。水鳥には変わりはないのですが、特にこのカイツブリはご覧のに極端に尾羽が短いです。写真のように鳥にしては翼がやや短く、空を飛ぶことが苦手で、またお尻のすぐ下には脚が生えているため歩行することも苦手、更には趾にはカモのような水掻きはなく、船を漕ぐ櫂のような弁足の為、泳ぐこともできますが潜水が上手です。そんな体長約26㌢のカイツブリの尾羽はあるかないかです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/yunochan3.exblog.jp/amp/26471964/より引用の怖い顔して尾羽の短いシメ(体長約19㌢)

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   体長約18㌢で、スズメより大きく、ヒバリほどの大きさが、⑤の写真でもお分かりだと思いますが、怖い顔が有名な野鳥です。シメイカルウソアトリなどのフィンチが仲間です。同じ怖い顔のカワラヒワも仲間です。尻尾は短くて目立ちませんが 開くと両側と先端の白が鮮やかです。コイカルのメスと似ていますが、コイカルのほうがずっと細身で尾も長いです。大きなクチバシで顔も大きく、身体はずんぐりむっくりですありますゆえに、尾羽が短いと目立つと思います。

⑥https://www.google.co.jp/amp/s/eijietudes.exblog.jp/amp/25913173/より引用の尾羽の短すぎるヤイロチョウ(体長約18㌢)

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   ⑥の写真は私にとってはまだ見ぬ美しいと思う野鳥のひとつのヤイロチョウです。その漢字表記は「八色鳥」で、表記される『八色』は八つの色ではなく、この野鳥の体色の解説をするよりも写真をご覧いただければ、その美しい色の配色はお分かり頂けると思います。日本では主に本州中部以南に繁殖のため飛来する夏鳥で、また日本でのみ繁殖することが確認されています。かなり尾羽が短いのはお分かり頂けると思いますが、それを強調するかのように身体の割に脚が大きいです。

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