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第1729回 身近な鳥のききなし

①https://kakehashi.kddi.com/smt/topic/k_1.htmlより引用のシルエットの鳥のイラスト

   これまでも何回か、鳥のききなしを紹介してきました。ちなみに私は漢字を使用せずに「ききなし」と表示しますが、文献によっては「聞きなし」「聞き做し」と表現します。「ききなし」とは、動物、主に鳥の鳴き声を人間の言葉に当てはめて聞くことです。一番有名なききなしは「法華経」と鳴くウグイスです。他には「特許許可局」のホトトギスや「月、日、星」と鳴く、イカルサンコウチョウ、ややこしいのは「仏法僧」と鳴くのコノハズクなのにブッボウソウとしたり。          ※  皆さんのお住まいの地域と私の住む地域の差があると思いますが、一応私に合わせています。

②Twitterより引用のさえずるスズメ(体長約15㌢)

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   私たちに一番身近な存在のスズメにききなしはあるのでしょうか。皆さんもご存知の鳴き声は「チュン、チュン」だと思うのですが、「シウシウ(啾々)」は良いけど「ぐつぐつ米たいて、ぴちゃぴちゃ虫食おう」こんな長いききなしもあります。

③https://jiyuzine.com/enta/post_1498/より引用のさえずるツバメ(体長約17㌢)

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   春先に日本に繁殖のために帰ってきますツバメはまずはききなしの「土食って虫食って、しぶーい」が全国的に有名です。 「殿さんたち米のまま食う、わしらぁ土食うてワラ食うて、口ぁしぶーい」と変化、他は「地球地球、地球儀」もあり。

④-1.http://www.ax.sakura.ne.jp/~hy4477/link/zukan/tori/0009hosokarasu.htmより引用のさえずるハシブトガラス(体長約56㌢)

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④-2.https://mobile.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1477.html?transfer=pc_to_mobile&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.co.jpより引用のさえずるハシボソガラス(体長約50㌢)

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   ハシブトガラスは「カァーカァー」は当たり前で「アホウ、アホウ」「バカァ」他には「かわい、かわい」「おっかあ!」「コロ、コロ」「カラ、カラ」ハシボソガラスに至っては「ガアガア」が当たり前。「率(いざ)わ、率(いざ)わ」日本書紀。

⑤Twitterより引用の(左側がドバト、右側がキジバト共に体長約33㌢)

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   ドバトはあっけなく「ウオーウオー」「ボロロローボロロロー」しかなく、キジバトは有名「デ、デ、ボッポー」が変化し「父親粉食え(デデコクエ)、父親粉食え」になり、また「年寄りこひ」(関西)、物騒なききなしは「鉄砲、鉄砲」です。

⑥-1.https://bogi88.blog.fc2.com/blog-entry-3011.htmlより引用の左がイソヒヨドリ(体長約25㌢)と右がヒヨドリ(体長約28㌢)

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⑥-2.https://www.birdfan.net/2017/08/04/54715/より引用のさえずるムクドリ(体長約24セキレイ)

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   どなたもご存知の「ヒーヨ、ヒーヨ」がこの鳴き声に「トリ」をつけてヒヨドリとなりました。街中に進出中の雌雄さえずるイソヒヨドリは「イッソ、ヒヨードリ」。集団でうるさくさえずるムクドリは「ギャー」「ギュ」「キュル」「ジュル」

⑦http://photozou.jp/photo/show/3015104/244812729より引用の奥側ハクセキレイ、手前セグロセキレイ(体長共に約21㌢)

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   もともとセグロセキレイハクセキレイは生域を住み分けていましたが、姿形もよく似過ぎています。セグロは日本古来の鳥なのに「ルイージ」と外人の名前を呼び、ハクは普段は「チュンチュン」と鳴き、飛んでいる時は「チチン、チチン」

⑧https://www.birdfan.net/2020/06/26/79133/より引用のさえずるウグイス(写真はオス体長約16㌢)

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   冒頭にも登場したウグイスはもう殆どの皆さんがご存知の「ホー法華経(ほけきょう)」はあまりにも有名ですが「ゴキフショー」は宗教法人の売名行為かも。他には「ウー・ウグイス」は昔の聞きなしで、これが鳥名となったとの説もあります。

⑨https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/okuyamav412/diary/201803060000-amp/より引用の左がシジュウカラ(体長約14㌢)と右がヤマガラ(体長約14㌢)

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   最近では街中の公園によく現れるシジュウカラ。「ツツピーツツピー」「ツーピーツーピー」「シーシーガラガラ シジューカラ」(地鳴きが鳥名の由来)。ヤマガラも「ツッツピー・ツッツピー」と「にいにいにい」は鳥暦の2月22日はヤマガラの日

⑩https://www.birdfan.net/2016/04/15/42530/より引用のさえずるメジロ(体長約12㌢)

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   ウグイスに次いでさえずりの上手いメジロは「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛(チョウベエ、チュウベエ、チョウチュウベエ)」は有名ですが、他には、「千代田の城は千代八千代(チヨダノシロハチヨヤチヨ)」または「チルチルミチル青い鳥」もあり。

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