見出し画像

第575回 天皇より五位を授かった野鳥たち?

①https://mainichi.jp/articles/20190523/dde/041/040/028000cより引用の天皇からの受賞式

ゴイサギ(体長約58㌢ 一般には留鳥)

画像1

   ①の写真はこれから語るイメージ的なものです。さて②の写真のサギの仲間のゴイサギは漢字表記を「五位鷺」とされ『平家物語』で醍醐天皇の宣旨に従い捕らえられたため正五位を与えられたという故事が和名の由来です。また野鳥唯一の「出世鳥」で、幼鳥の頃の名前は星のような模様があるためにホシゴイと名付けられ、成鳥には②のような鮮やかな蒼と白のゴイサギとなります。

③http://digibirds.hatenablog.com/entry/20160531/1464620469より引用の擬態するヨシゴイ(体長約36㌢ 夏鳥)

画像2

   ③はヨシゴイです。漢字表記は「葦五位」です。名前の意味は「葦が生えてる所に生息する五位」で、この「五位」はゴイサギの事で、このゴイサギに体型が似ている種を「ゴイ」と呼びます。ゴイサギは「五位」の位を授かったサギですが、ほかの四種はそうではなく、またこの四種は「擬態」することが上手く「擬態」の時は首を思いっきり伸ばしていますが、普段は短いです。

④http://hotsta.org/tag/ササゴイ幼鳥より引用のササゴイ(体長約52㌢ 基本的には夏鳥)の擬態

画像3

   この④の写真のササゴイは漢字表記はもちろん「笹五位」で、ゴイサギと同じように、後頭には数本の羽毛が生えてきます。珍しい薄明薄暮性で主に夕方活動し、昼間は水辺の森林で休みますが昼間や夜間に活動することもあります。ヨシゴイについで「擬態」が上手です。また知能的で水面に物を落とし、近づいてきた獲物を捕食するということもします。

⑤http://bird-muromi.sakura.ne.jp/zukan/perikan/sankanogoi/sankanogoi.htmlより引用のサンカノゴイ(体長約70㌢ 基本的には留鳥、本州以南では冬鳥)の擬態

画像4

   ⑤の写真のサンカノゴイは「山家五位」で、五種の「五位」のサギの仲間のうちでは一番大きな野鳥です。やはり「擬態」が上手くて、繁殖期以外は単独で生活することが多いです。サギのには昼間より夜に行動するものが多いから、このサンカノゴイも主に夕方から早朝までに行ないます。繁殖期になると、真夜中に「ボォー ボォー」と低くよく通る声で繰り返し鳴きます。

⑥https://blog.goo.ne.jp/mimizuku-no1/e/d2a93b9637b4574fd5f6248c0e83222bより引用のミゾゴイ(体長約49㌢ 非常に珍しい夏鳥)の擬態

画像5

   ⑥の写真のミゾゴイは「溝五位」で、ミソサザイのミソはミゾの言い回しで綺麗な小川を表します。おかしなことに別名を『ヤマイボ』といいます。渡来直後のオスは夕方から夜間にかけて鳴くため夜行性と考えられていたものの、繁殖期の給餌時間や飼育下での非繁殖期の活動時間の観察例から本種を昼行性とする説もあります。外敵に狙われている時は木の枝に「擬態」します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?