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第1311回 面白い野鳥のおしくらまんじゅう

①https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/acp/shidousya_saddlepress_demon.htmlより引用の子供のおしくらまんじゅうのイラスト

   私たちが子供の頃は、今のように遊び道具というものがなく、学校のクラスメイトや近所の幼馴染みの子を集めて、隠れんぼやボール遊びなんかをして、遊んでいました。冬の寒い日でも、子供は風の子とばかりに、男も女もみんなで身体を寄せ合って、皆で寒さを吹っ飛ばしたものでした。野鳥だって同じだと思います。あんなにふわふわの羽毛をまとっていても、年がら年中外で暮らしているのです。やっぱり冬の寒い時には、同じ仲間で集まって、横並びや団子で寒さを凌ぎます。

②https://sp.bokete.jp/boke/68722955より引用のスズメのおしくらまんじゅうの始まり

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③http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/tori/mejiro_5.htmより引用の沢山のメジロ押し

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   身近な野鳥の代表的なものさし鳥の②の写真のスズメは、冬になればこんな姿を見ることができます。西はポルトガルから東は日本までユーラシア大陸の広い範囲に分布しています。しかし北はあまり寒い地方にはいません。それだけ寒がりです。③の写真は春先になると、民家の庭の椿や梅の花の蜜を吸いにくる甘いもの好きのメジロです。メジロは留鳥の仲間とされていますが、同じく甘いもの好きのヒヨドリと同じく寒冷地に生息するものは、寒がりで暖かい近場に移動します。

④https://amamoto.at.webry.info/201904/article_11.htmlより引用の18羽のエナガ団子

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   身近な野鳥になりつつある④の写真のエナガは③の写真のメジロの体長約12㌢より小さいのは、日本にいる野鳥のうちで、さえずりが上手なミソサザイや冠毛の黄色が際立つキクイタダキの三種とどうなのかと議論されます。ユーラシア大陸の中緯度地方を中心にヨーロッパから中央アジア、日本まで広く分布しますが、北海道には身体が真っ白な亜種エナガがいますが、このエナガメジロ同様に留鳥です。寒冷地に生息するものは、温かな近場に移動し、寒ければ写真のようにします。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/17859929/よりドバトも鳩まんじゅう

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⑥http://myphoto.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-3818.htmlより引用の外来種ソウシチョウの塊

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   ⑤の写真は北は北海道から南は九州までという表現がぴったり当てはまるどの街中にもいるドバトです。ドバトは遠い昔はヨーロッパなどで飼育されていたカワラバトが、時代の文化の進化と共に野に放たれました。また⑥の写真のソウシチョウは、雌雄揃って綺麗でさえずり、またスズメくらいの大きなですから、飼いやすいとインドや中国から輸入されましたが、鳴き声が大きすぎると同じくガビチョウと一緒に野に放たれました。鳩と同じく寒さに弱く、常に集団で行動するのです。

⑦https://03383786.at.webry.info/upload/detail/003/854/13/N000/000/022/142353256569590121177_041-2-1.jpg.htmlより引用のカワラヒワの電線でのおしくらまんじゅう

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⑧https://www.asahi.com/sp/articles/photo/AS20190118004982.htmlより引用の約700羽のオシドリのおしくらまんじゅう

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⑨https://03383786.at.webry.info/upload/detail/003/854/13/N000/000/022/142353256569590121177_041-2-1.jpg.htmlより引用の準絶滅危惧種ハマシギのおしくらまんじゅう

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   ⑦の写真は私としてはシメに続いて怖い顔をしていると思っている留鳥のカワラヒワです。カワラヒワは凄い向日葵の種が好きです。これほど集まるのは秋口に集団見合いをするために、数百羽が繁殖でとおしくらまんじゅうです。⑧の写真は鴛鴦夫婦でお馴染みのオシドリと、⑨の写真は旅鳥または冬鳥として越冬のためにやってくるハマシギです。オシドリは冬期には数十羽から数百羽の群れをつくることもあり、ハマシギは集団で縄張りをはり、数万羽の大群を作る習性があります。

⑩https://www.google.co.jp/amp/s/alohaflee.exblog.jp/amp/5002082/より引用のコウテイペンギンのヒナたちの極寒の中のおしくらまんじゅう

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   最後の方になって⑩の写真の野鳥は日本の水族館や動物園にはいますが、極寒の南極にしか生息しないコウテイペンギンのヒナたちです。コウテイペンギンは本当に寒さから身を守るため、輪状になって体を寄せ合う群れるハドルを形成し、ハドルの中は絶えず移動しており、外側にいる個体が内側へ移動していきます。-10℃で体が触れ合わない緩いハドルを形成し、-22℃になると互いに体を寄せ合うハドルを形成。氷山などで風を防ぎ次第に風上に対して背を向けるように移動します。


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