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第1320回 珍鳥

①https://www.istockphoto.com/jp/ベクター/変な鳥-gm658584820-120229559より引用の珍鳥のイラスト

   珍鳥と言っても最近では、余りにも有名になり過ぎたからか、その珍鳥が何処に現れたかが、今の情報社会ゆえに、バードウォッチャーが全国からその珍鳥が現れた地に訪れて、写真を撮ってSNSに投稿するものだから、何か昔のような、奇跡のショットみたいな有り難さが失われてきたようにも思われますし、その珍鳥の方でも以前と比べてみて、迷鳥と言われた種が今や冬鳥として現れたり、滅多に姿を見せない珍鳥が街中のビルの屋上の植え込みに現れたり、珍鳥でなくなってます。

②左側二羽がクロツラヘラサギ(体長約74㌢)、右側がヘラサギ(体長約86㌢)

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   珍鳥が珍鳥でなくなっているのは、昭和天皇の時代に皇居に突然現れたヤツガシラと、サギの仲間なのにふっくらした感じのヤマイボことミゾゴイです。②の右側の写真は、日本では数少ない冬鳥として飛来するヘラサギの漢字表記は「箆鷺」です。クチバシの形がとても印象的です。箆というより私には杓文字のよう。左側が日本には冬季に越冬のため少数が飛来するクロツラヘラサギです。絶滅危惧IB類 (EN)に指定されています。

シマアジのつがい(左側オス、右側メス共に体長約38㌢)

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   以前では魚の名前の野鳥として紹介しましたのが、③の写真のシマアジです。漢字表記は「縞味」とここでも食用の魚のような扱いです。ご覧のようにカモの仲間です。日本では渡りの途中に飛来する旅鳥です。和名シマはオスの眉斑に由来し、肩羽は笹状に伸長し白黒です。非繁殖期のオスのエクリプスやメスは全身の羽衣が褐色で、黒褐色の斑紋が入ります。またクチバシから眼を通り側頭部にかけて黒褐色の筋模様の過眼線が入入ります。縞模様の味の良いカモでシマアジです。

④-1.http://ntaccyan.seesaa.net/article/461707727.htmlより引用のヤマガラの変種のベンケイヤマガラ(体長約15㌢くらい)

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④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/m2bird.exblog.jp/amp/22755441/より引用のオーストンヤマガラ(体長約15㌢)

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   以前には幻とも取れるアルビノ種の黒っぽいシジュウカラを紹介しました。今回は同じくカラの仲間のヤマガラの変種ともいえる④-1.の写真のベンケイヤマガラです。アルビノ種でもないようです。ヤマガラより少し大きいから『弁慶』かもしれません。亜種ヤマガラの濃色化変異個体ということで過去に大阪・奈良・北海道など各地で報告があります。また④-2.のオーストンヤマガラは日焼けしたヤマガラといわれます。やはりヤマガラより大きく、伊豆諸島南部にしか生息しません。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/fpbird-2/entry-12281957879.htmlより引用のキガタホウオウ(オス体長約18㌢、メス体長約14㌢)

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⑤-2.https://blog.goo.ne.jp/taka_owl_bb/e/f77d8d8c71752f5b65da26810c18505dより引用のアカガタホウオウ(体長約19㌢)

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   ⑤-1.の写真のキガタホウオウは、原産地はセネガルからアフリカ中央部、インド洋沿岸部までということです。名前の由来の通りに漢字表記も「黄肩鳳凰」です。一夫多妻であり、オス、メスとも翼の羽は非繁殖期には黄色になるようです。そんなアフリカ大陸の鳥が迷鳥として神奈川県相模に現れたみたいです。同じ仲間では⑤-2.の写真のアカガタホウオウ(「赤肩鳳凰」)という名の赤い羽を持つ鳥もいるそうです。生息地はやはりアフリカ大陸ですが、情報不足は否めない事実です。

⑥https://blog.goo.ne.jp/miyashiro_now/e/6b0080aace5e1564d639aa76333bdea4より引用の右側がシラコバト(体長約32㌢)、左側のキジバト(体長の33㌢)

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   珍鳥とは何も絶滅の恐れがあるからとか、名前が鳥とは思えない名前で、日本には少数しか来ないとか、亜種のなかでも変種であるからとか、迷鳥にしても遠い国の鳥で渡りをするとは思えない鳥とかですが、この埼玉県の県鳥であり、越谷市の市鳥でもある⑥の写真の右のシラコバト(漢字表記「白子鳩」)は有名です。生息地は千葉県北部、茨城県南西部、埼玉県東部の関東にしかいません。左のキジバトの白い身体のようにも思えます。生息地では当たり前に見れるのにって思います。

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