![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73563729/rectangle_large_type_2_8065cc280dba4a81f0121cdb3d8c833b.jpeg?width=800)
第1963回 キジバトの巣
①http://poppo.radio.gr.jp/blog/archives/000742.htmlより引用のエンジュの木に作られたキジバトの巣
最近ではもう街中での露出度が高くなったキジバト。私が子供の頃のハトと言いましたら、ドバト以外には街中で見かけることはありませよでした。それがいつのまにか、蒼い灰色がかったドバトとは違う茶色っぽいキジバトが現れました。ドバトは公園や駅のロータリーなどの人が集まる場所に、人の足下にまつわりつくように群がり、人からパンやスナック菓子を貰って、頬張るように食べている姿に対して、キジバトはと言えば、ドバトとは正反対に、人の集まるような場所にはいず、街中では公園の外れの木に止まっていたりとか、群れを好まずぽつんと単独行動か、繁殖期にはつがいでの行動で、その時の子育ての営巣は①のタイトル写真の様な鳥としましたら簡素です。
②Twitterより引用のつがいのキジバト(左がメス、右がオス共に体長約33㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73563737/picture_pc_7b27f3c421456370c0a56ff0079a4eb1.jpeg)
②の写真はキジバトのつがいの仲睦まじい光景です。キジバトに限らずドバトと合わせて「ハト」と呼ばれるのはこの二種です。共に雌雄同色ですが、よく見るとオスの身体のほうがやや大きく、身体の色も濃いようです。つがいの形式は鳥の中では一番多い一夫一妻です。そしてよく平和の象徴として扱われるハトは仲が良いのが特徴ですが、二種の違う所は集団行動するドバトの繁殖期のメスを求める行動は露骨です。キジバトは人の目につかない所で相手のメスを探しいつのまにかつがいで現れます。しかしキジバトもドバトもハトの仲間は、多くの鳥のつがい関係は一年です。
③https://ameblo.jp/t-bird3908/entry-12656044954.htmlより引用の巣材を運ぶキジバト
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73563749/picture_pc_9d106387f56eba423a6ec13479cf1e29.jpeg?width=800)
キジバトもドバトも繁殖期につがい相手がみつかりましたら、二種のハトとも子育てのための巣作りをしなくてはなりません。ドバトは人工物に営巣することが多いですが、やはりキジバトは公園の樹木などに営巣します。キジバトは、メスとオスが分担作業して作ります。 オスが巣材である枝を運び、巣場所に座っているメスに渡します。 メスは受け取った枝を自分の腹の下に差し込みます。 オスは一度に一本ずつ樹の枝を運ぶので、巣の枝の数はオスが巣材を運んだ回数を表します。
④-1.https://sukechan.at.webry.info/200906/article_1.htmlより引用のキジバトの子育て
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73563881/picture_pc_56fa8231b12f46457ba30afcbd9ab781.jpeg)
④-2.https://www.birdfan.net/2014/06/27/29116/より引用の幼鳥になってもピジョンミルクを与えるキジバトの親鳥
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73563953/picture_pc_d7fecbc0f26ad132cc61c4ec18c9b86c.jpeg)
その集団行動を好まないキジバトの子育ては、ハト自体の繁殖期間が長く、いちつがいは年に2〜3回の産卵を致します。またその繁殖期間はほぼ周年で、一回に二個の卵を産みます。抱卵日数は15〜16日。抱卵は夕方から朝までの夜間はメス、昼間はオスが行います。ヒナは孵化後、約15日で巣立ちます。他の鳥たちは繁殖期の子育てに関しては、虫などのタンパク質豊富な動物食をヒナに与えて成長を促しますが、キジバトを始めとするハトはピジョンミルクという栄養素の高い素嚢乳で、素嚢の内壁から分泌され、育雛の際に吐き戻して、ヒナに与えられる液体のことを言います。このピジョンミルクは幼鳥になっても続きます。
⑤https://www.birdfan.net/2019/03/15/68850/より引用の寂しそうなキジバト
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73563911/picture_pc_52ed61bd7ac66409d273e4dd71b12caa.jpeg)
巣立ちして、幼鳥になっても雌雄双方でピジョンミルクを与え続けるキジバトのつがいは仲睦まじいです。しかし、キジバトには繁殖期につがい関係を解くことがあるらしいです。人間で言えば離婚です。キジバトは他のハト違うところは、つがいになれば、いつもどんな時でもつがいで行動致しますが、いざつがいになり、メスが産卵し、雌雄で抱卵しても孵化しないことが続きますと、やはりつがい関係が崩壊します。双方別のつがい相手を探すことになります。私はそんな要素もあり、キジバトの営巣が簡単なものなのかなと思いました。時間や日数をかけて、丁寧に仕上げても繁殖回数が多いことや、このように離婚率が他の鳥より高いなら、丁寧に仕上げる事はないです。
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