見出し画像

第1533回 鳥の地方の訛り

①http://www.line-tatsujin.com/detail/a88403.htmlより引用の関西弁を話す鳥のイラスト

   私たち人間にも、地方訛りと言うものがあります。東北にお住まいの方は「ズーズー弁」と言われる東北弁、本来の東京の人が話される「べらんめい」調の江戸言葉、「えぇがな、うみゃあ」などの名古屋弁、岡山や広島の「でぇれぇ、ぎょうてい」などの中国弁、私は大阪に住んでいますので「おおきに」「毎度」関西弁、四国には四国の方言があり、北海道や九州、沖縄でも当たり前ですが、方言はあります。こ野鳥の世界でもあるといいます。鳴き声が上手下手ではありません。

②http://kamaima.blog.fc2.com/blog-entry-126.htmlより引用のウグイス(写真はオス体長約16㌢)のさえずり

画像1

   日本全国何方もご存知の野鳥に②のウグイスがいます。姿形はメジロに間違われても「ホーホケッキョッ」はご存知のはずです。昔から春告げ鳥の異名や色んなききなしがあることでも有名です。やはり、方言でもウグイスはネット検索してみれば、トップに上がります。例えば、小笠原諸島でのウグイスは「ホー ホケキョ ケキョケ~」と最後尾に『ケ〜』がついたりとか、「ホーホケ」や「ケキョケキョ」といった鳴き声は、まだうまく鳴けないから、それと鳴き声の方言は違います。

③https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/akashi-tai/entry-12279932582.htmlより引用のヒヨドリ(体長約28㌢)のさえずり

画像2

   ヒヨドリは「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴くからヒヨドリと、名付けられたという説がありますが、 野鳥にも方言がありますので、漂鳥である北海道のヒヨドリはそうは鳴かないと言います。ネットのほとんどが「ヒーヨ、ヒーヨ」とは鳴かないと表記しているだけで、どう鳴くのかは表記されません。北海道のヒヨドリは巷ではエゾヒヨドリと言うようです。どちらにしてもヒヨドリは、秋、北のものはより南へ、南のものもより南へ移動する傾向があります。どんな方言で鳴くのでしょう。

④-1.https://www.ecozzeria.jp/series/chiebukuro/animal/animal_120417.htmlより引用のシジュウカラ(体長約14㌢)のさえずり

画像3

④-2.https://torinoru.com/blog/birdcall/より引用のさえずるヤマガラ(体長約14㌢)

画像4

   これを野鳥の方言と言うのか、どうかは別にして、南西諸島の④-1.のシジュウカラ、④-2.のヤマガラを対象に、さえずりによる鳥の種の認知を調べたところ、島内にさえずりの似た近縁種が生息しますと、他の島の同種のさえずり方言を同種のものであると判断しなくなるようです。つまり近縁種の存在により、さえずりによる種認知が正しく行われなくなります。シジュウカラは文章による言葉を持つといいます。混群のリーダーやサブはシジュウカラヤマガラ。何かがあります。

⑤http://photozou.jp/photo/show/181525/125388487より引用のホオジロ(体長約16㌢)のさえずり

画像5

   最後はききなしだらけの⑤のホオジロです。❶「一筆啓上仕り候」❷「源平つつじ白つつじ」❸
「丁稚賓附何時つけた」❹「取って五粒二朱負けた」❺「ちんちろ弁慶皿持って来い」❻「ちょん米つけもちつけよ」❼「おらがとと三八=二十四」❽「札幌ラーメン味噌ラーメン」❾「ちょっとExcuse me」それだけ人によって聞き方が違うということです。①〜⑤の方言は、https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/birdsong/のサイトで聴く事ができるみたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?