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第874回 春に帰ってくる『ツバメ』

①https://note.com/hiho2351/n/ne0e9dc70f332/editより引用の『ツバメ』

   この世の中には色んな野鳥がいて、色んな国の人間がその時代によって状況により色んな名前を野鳥につけています。『ツバメ』も色々調べてみると、スズメフクロウなど総称の呼び名でその種がいたり『カラス』や『ハト』『セキレイ』『キツツキ』『タカワシ』のように総称の種がいなかったりします。この『ツバメ』はご存知のように私たちの身近に単種としていますが、もちろん日本に帰ってくる夏鳥だったり、旅鳥だったりする仲間が全部で五種います。二種だけ見ています。

②https://www.google.co.jp/amp/s/tenki.jp/amp/suppl/usagida/2016/03/13/10751.htmlより引用の身近な存在のツバメ

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   日本で見られる『ツバメ』は身近なツバメイワツバメショウドウツバメリュウキュウツバメコシアカツバメの五種が見られます。しかし、ショウドウツバメは北海道、リュウキュウツバメは沖縄県、コシアカツバメは九州と地域がはっきり分かれてしまいます。全国的に見れるのはツバメイワツバメということになります。しかし細かく分けると、ツバメの仲間はリュウキュウツバメコシアカツバメでほかの二種は別の『ツバメ』の仲間ということになります。

③ずんぐりした姿のイワツバメ(体長約14㌢)

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   ツバメは羽毛からの紫外線反射の強さが雌雄で異なり、雄の方が頭頂部で10%明るく、ツバメは紫外線を感知できるので、ツバメには色で雌雄が判別できています。『カラス』もそのひとつです。オスの喉はメスより赤く、喉の赤が大きく濃いオスほど数多く繁殖を行い、多くのヒナを育てています。下顎の骨は普通の鳥は三角ですが、口幅が広くなるよう五角形。尾羽は方向舵として働き、長い尾は急旋回が可能で、表面積の小さい燕尾は空気抵抗を減らすのに最適です。

③北海道に現れるショウドウツバメ(体長約12㌢)

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   欧州の『ツバメ』のオスは抱卵しません。尾羽の長いオスほどメスにもてるからです。尾羽がきちんと対称なほどもてます。オスは日本のツバメより尾が長いです。日本のツバメはオスも抱卵します。抱卵により、尾羽が折れたり、擦り切れたりするので、尾羽の長さより、喉の赤の濃さや太っているかどうかが重要です。日本では尾羽の白斑が大きいオスほどもてます。『ツバメ』は元々は大型草食動物が生息する草原に分布していて、岩壁や土の崖に営巣してました。

④沖縄など南西諸島に現れるリュウキュウツバメ(体長約13㌢)

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   ツバメは季節風に乗って帰ってきます。春の気温が高めの年には、飛来も早めですが、単に気温だけの問題ではなく、そのような年には冬に発達していたシベリア高気圧の衰えも早く、向かい風となる北西の季節風が和らぎ、替わって南よりの風が吹くようになるからです。渡りの時期が気象に影響されるのは、昼に渡る野鳥に多く、夜間に渡る野鳥は気象に影響されにくく、渡りの時期は毎年ほぼ一定です。ツバメの雌雄とも帰巣本能が強く、オスはメスより帰巣率が高くなっています。

⑤がっちりした姿のコシアカツバメ(体長約18㌢)

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   ツバメが日本に帰る時期は平均気温が9度前後になる頃で、日本もヨーロッパでも同じです。関東以南では最低気温が10度以上になる頃。それ以外の地方では5~8度位。海上では一日300kmほど移動できます。日本に帰って、一日20~30kmほど北上し、昼間、海面すれすれの低空飛行です。他の鳥と違い、餌を採りながら渡りを行なえるので体に多くの脂肪を蓄える必要がなく、始めはオスから、一羽ずつ渡ってきます。大概のツバメは海岸に着き、川沿いを内陸部に入ります。

⑥https://note.com/hiho2351/n/n12f957c311aaより引用のツバメの離婚

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   DNAを調べると、ヒナの15%がその巣のオスとは違っていたみたいで、人間でいうと、メス側の「浮気」です。それがツバメの「離婚」の原因ではないのですが、春先に日本にオスの到着後、五日以内にメスが到着すれば前年と同じつがいで繁殖。十日以内でも半数が同じつがいで繁殖。十日以上だと別の相手と繁殖。オスよりメスが早く到着した場合は全て離婚するといいます。ツバメの離婚率は65%ということです。また繁殖出来なかった個体は他のツバメの子殺しをします。

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