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第1178回 忍者のような野鳥

①-1.https://www.google.co.jp/amp/s/www.digipot.net/%3fp=53985&amp=1より引用の忍者のイラスト

①-2.http://karapaia.com/archives/52272138.htmlより引用の大きなエボシガラ(体長約17㌢)から逃れた忍者のようなアメリカコガラ(体長約13㌢)

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   ①-1.の忍者のイラストは①-2.の人慣れしている二種のカラの仲間ですが、こと食べ物のことになると、自然界の法則でおっきな身体のものが小さな身体のものを制して餌を手に入れるというものです。アメリカコガラが忍者のように大きなエボシガラから身を隠すのが印象に残り、日本でもこんな素早い動きをする忍者のような野鳥や、また忍者の色んな術を使う野鳥を頭の中を整理して、代表的な野鳥を選び出してみました。ここで言えるのは、小柄な野鳥に至っては忍者のようです。

②-1.http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/52/31d49c84f7151c30611a7ed14aad0e8b.jpgより引用の水遁の術のように水底を歩くカワガラス

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②-2.カワガラス(体長約22㌢)

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   いま、忍者のような野鳥とネット検索しますと、この②-1.、②-2.の写真のカワガラスがあがります。このカワガラスは以前にも紹介しましたように、決して水鳥ではなく、大変ミソサザイに姿形が似た野鳥です。しかし流れの速い河川に生息し、趾(あしゆび)には水掻きがあるでもないのですが、水上を泳いでみたり、また当たり前のように潜水してみたり、そして圧巻は水底を歩くというのです。それも流れに背いて進んでいきます。秘密は趾裏には吸盤があり、滑らないことです。

③-1.https://blog.goo.ne.jp/chobin_0129/e/d980d602db2d91f9fedf5aad66becc47より引用の忍者のように動き回るキクイタダキ(体長約10㌢)

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③-2.https://jeepgrace.exblog.jp/16918460/より引用の忍者のようなゴジュウカラ(体長約13㌢)

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   ①-1.①-2.のように、忍者のようだとされる野鳥は小柄な種が多いです。ものさし鳥としてスズメの体長約15㌢が基準となりますが、日本で一番最小とされる①-1.のキクイタダキが体長約10㌢です。面白いことに非繁殖期には小群れで行動し、②-2.のゴジュウカラなどのカラ類と混群を形成し、木から木へと移動します。キクイタダキはちょこまかと木の枝の上を地上のように駆け巡り、ゴジュウカラは木の幹でも全方位で静止しすることが出来て、まるでぶら下がっているようです

④-1.https://www.google.co.jp/amp/s/torinote1.exblog.jp/amp/23256815/より引用の葦原に擬態するヨシゴイ(体長約36㌢)

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④-2.http://karapaia.com/archives/52193924.htmlより引用のミョウガに変身?のヨシゴイ

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   ④-1.と④-2.の写真はヨシゴイです。サギの仲間でありますヨシゴイの仲間には、このほかササゴイサンカノゴイミゾゴイと種たちが生息する周りの風景に溶け込むように擬態することができる忍者の術を使います。擬態には二つの目的があり、空からやってくる猛禽類などの眼を欺くため、またもう一つは擬態することによって、狙った獲物に気付かれないようにして、捕獲することです。またなりすましという術を使い、動物園のペンギンの群れに入りこむゴイサギがいます。

⑤-1.キツツキの仲間のアリスイ(体長約17㌢)

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⑤-2.https://note.com/hiho2351/n/n4f07238dfa4c/editより引用の爬虫類に擬態したアリスイ

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   忍者のような野鳥は殆どが我が身を守るためにちょこまか動き回ったり擬態して、天敵の眼を欺くのです。⑤-1.の写真はキツツキの仲間で、ちょっと変わった擬態をしますアリスイです。このアリスイはキツツキにしてはクチバシが短く、主食が木にいるアリを約10㌢にも伸びる舌で吸い上げて捕食します。それが由来して「蟻吸」です。その舌と鱗模様の羽の色を利用して、⑤-2.の写真の爬虫類に擬態というより変身します。自分の天敵の物真似をし、天敵を欺くカササギもいます。

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