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第458回 昔からのカラスはハシボソガラス(10回目)

①http://ada-kitakyu.com/bird/hasiboso.htmlより引用のハシボソガラスのつがい(左が♂右が♀共に体長約50㌢)

   私たちが子供の頃に「カラス」といえば、このハシボソガラスでした。そして幼い頃に習った童謡「七つの子」には「からす、なぜなくの、からすはやまに」と山の麓に巣があることを示しています。ハシボソガラスは昼日中は街に出て、餌を調達していたのです。それにあんまり姿を見せませんでした。

②普段は地上にいることが多くハシボソガラス

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   また迷信ですが「カラスが鳴くと不幸が来る」と言われ、忌み嫌われました。それほどハシボソガラスは街には見かけませんでした。それが昭和四十年代に土地開発が始まり、それまでハシボソガラスよりもっと山林に住むハシブトガラスが、生息地から追いやられ、街へとやって来ました。ゴミ袋の中身が主食となりました。

③実はハシボソガラスは二色の羽を持っている

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   ハシボソガラスより身体の大きなハシブトガラスハシボソガラスを山へ追いやりました。もともと植物食の強かったハシボソガラスはねぐらのある山野や農耕地でも充分生息することが出来るのです。だからハシボソガラスは地上性が強く、見かける殆どは地上で採餌をしています。

ハシボソガラスの珍しい蟻浴

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   街で人間の食べ残しを漁るハシブトガラス。それに対して自然界に戻ったハシボソガラス。③は何故二色の羽を持つのかは冬場の寒さに強い保温性の高い白い羽をもち、水浴び、砂浴びはもちろん、蟻浴まで使った健康管理。知能の高いカラスの中でも、クルミの殻を車にひかせて、中の身を食べたり、ハシボソガラスは賢いカラスです。

ハシボソガラスの河原での採餌

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   ハシボソガラスは年間を通してつがいで縄張りを持つ習性があり、繁殖期以外には夜間は決まった林に集団で眠ります。また巣立ちした我が子とも⑤のように集まって採餌の仕方を教えたり、全てのカラスはつがいにり、繁殖後は離れるわけですが、再び繁殖期を迎えると同じ相手とまたつがいになるのです。絆が強いのです。

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