第149回 日本最強の猛禽類は?
①日本最大のオオワシ(最大体長102㎝、翼長240㎝)
三回に渡ってフクロウ属を語ったので、今度はワシ、タカを含めた猛禽類の括りで語りたいと思います。当たり前だけど、猛禽類では身体が大きいとその分パワーも大きいから、争い事になると絶対に有利は否めません。それが証拠に猛禽類の異種の争いは小さなものがその場を去ります。
②No.2の大きさオジロワシ(最大体長94㎝、翼長220㎝)
答えは一目瞭然でオオワシが一番大きいです。種の保存のためにオオワシより小さな猛禽類はその場をスゴスゴと避けていきます。猛禽類はその大きさと比例するかのように大きな胃袋を満たすことが大変なことと、反比例して一回の産卵で一羽という低出産率となります。
③No.3の大きさはイヌワシ(最大体長89㎝、翼長210㎝)
また、大きな猛禽類になればなるほど、オスより種の保存のために生まれ来る我が子を守るためにメスのほうがオスより一回り大きな身体をしています。外敵に襲われた時に羽を広げて我が子を守る率は高いからです。これはいくら猛禽類の身体が大きくとも、ヒナは小さいからです。
④クマタカ(最大体長80㎝、翼長160㎝)
また、必ずしも猛禽類のほうが身体が大きく有利とは限りません。なぜなら猛禽類は群れませんが、その猛禽類より小さな雑食性のカラス類(体長約53〜56㌢)はトビ(最大体長69㌢)を相手に怯まず、連係プレーを逐次して餌を横取りするのです。
⑤トビ対ハシブトガラス
ただ単に頭の良いカラス類もトビも群れで対抗することもあります。このカラス類もクマタカ以上の体格の猛禽類となると、太くて鋭い鉤爪と趾(あしゆび)で掴まれたら、あとはもうなすがままの状態で、猛禽類の恐ろしさをまざまざと見せつけられます。
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