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第98回 二種のハトは仲が良い?(ドバト4回目、キジバト3回目)

①タイトル写真はドバト(体長約35cm)とキジバト(体長約33cm)

   最近になって、①の写真のようにドバトキジバトが一緒にいる場面に出くわします。同じハトじゃないかって思われるでしょうが、この二種は絶対的に違う要素が多いのです。ドバトは家禽だった過去があり、いつも群れてなければ、採餌もしないし、生活も出来ません。

   対するキジバトは別名「ヤマバト」と言われ、山林に住んでいました。環境の変化で街中にも現れているだけです。キジバトは野鳥ですから群れません。いつもは単独行動で、二羽で行動する時はつがいで行動します。もちろん自分で採餌します。

   ドバトはもともと「カワラバト」という品種の野鳥が飼いならされ改良されて、「伝書鳩やハトレース」に人間の道具として使われ、当然それらのハトは厩舎という鳥小屋で、集団生活を余儀なくされたのです。キジバトは山で木の実やミミズなんかを採餌していたのです。

ドバトのつがい

キジバトのつがい

   ②はよく見る光景で、ドバトが繁殖期にオスが興奮してメスを追いかけ回します。大きく膨らんだほうがオス、小柄な方がメスです。③のキジバトは雌雄の身体の大きさは同じですが、よくご覧になると色の濃い体色がメスで、キスを仕掛けているのがオスです。

   その相反するドバトキジバト…それが環境の変化によって、街中に進出してきたキジバト…群れて行動するドバトにとっては、キジバトは邪魔者なのです。それがいじめられても人から餌を貰っているドバトを見ていると、こんなに楽ができるって思っても不思議はありません。

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