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第1176回 対照的な二種のフィンチ

①https://buhitter.com/search?q=フィンチ&offset=260&order=2より引用のフィンチのイラスト

   セキセイインコを飼っていた子供の頃、インコの餌を買いに行くと、インコ、ブンチョウジュウシマツ用はフィンチ用のヒエやアワの穀物のことでした。後にブンチョウジュウシマツも飼ったので、常にこの餌でした。私が初めて『フィンチ』という鳥のことを知った時でした。日本でのその仲間の鳥のことは、アトリ科といいます。その名の通りにアトリという鳥を中心にした、ブンチョウのように、クチバシが太く短く、体型も何だか不格好なものが多いのが特徴だと言えます。

②-1.https://www.google.co.jp/amp/s/www.check-m.com/pet/Gouldian_finch%3famp=1より引用のフィンチの美しい仲間のコキンチョウ(体長約12.5〜14㌢)

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②-2.http://karapaia.com/archives/52182555.htmlより引用のコキンチョウの不気味なヒナの口

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   この②-1.の写真はコキンチョウです。決してカラフルな鳥の人形ではありません。オーストラリアの固有種です。親鳥は凄く派手な出たちで、飼鳥として非常に人気があり、何も問題ないと思いきや、②-2.の写真のヒナがパックリと口を開けると、青色や黄色のビーズのようなものが散りばめられており、その部分だけ見ると不気味そのものです。これは木のほこらに深く営巣する為に、どうしても巣内が暗くなってしまい、複数いる我が子に餌を与える時に、餌をあげやすくしてます。

③日本のフィンチの白とグレーの二種のブンチョウ(体長約17㌢)

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   ブンチョウは文鳥とすぐに漢字表記するのに、英名ではJava sparrowで、ジャワのスズメです。額や後頸・喉は黒く、頬は白いです。体上面や胸部の羽衣は青灰色、腹部や体側面の羽衣は薄いピンク色で尾羽は黒く、クチバシはピンクというのが原種みたいです。野生は草原や開けた低木林などに生息し、農耕地周辺や民家の庭でも見られます。つがいや小規模な群れを形成して生活し、大規模な群れを形成する事もあります。日本では江戸時代に輸入され、白い文鳥も作られました。

④日本のフィンチの仲間のカワラヒワ(体長約14㌢)

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   日本の野生のフィンチの仲間にヒワがいます。④の写真は向日葵の種が大好きなカワラヒワです。また同じフィンチの仲間のシメ同様に怖い顔でも有名です。今回の題名の二種のフィンチのひとつに非常に似ています。カワラヒワは漢字表記で河原鶸ですから、向日葵のよく咲いている河原にいる鳥とされました。日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥です。小さな縄張りを持ち、秋季以降は数十羽から数百羽の群れを形成することもあり、秋に雄は樹上で集団で求愛ディスプレイします。

⑤-1.吸血鳥ハシブトガラパゴスフィンチ(体長約15㌢)

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⑤-2.https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32258001351より引用のナスカカツオドリの血を吸うハシボソガラパゴスフィンチ

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⑤-3.http://www.earthwatch.jp/pj_oversea/details/following_darwins_finches_in_the_galapagos.htmlより引用のダーウィンフィンチ(体長約15㌢)

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   ダーウィンの進化論に良く登場するガラパゴス諸島には珍しい野鳥の宝庫ともいえます。⑤-1. -2.はハシボソガラパゴスフィンチと長ったらしい名前の世界に一種しかいない『吸血鳥』です。対する⑤-3.は同じくガラパゴス諸島に棲むダーウィンフィンチです。ビーグル号の航海の途中にガラパゴス諸島に立ち寄ったチャールズ・ダーウィンに進化論の着想を与えたとしてこの名称がつけられています。この二種の顔を比較すれば判りますように吸血鳥らしい冷血な顔、温和な顔の比較です。

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