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第1378回 私が思う野鳥の不思議

①https://hoojiro512.exblog.jp/8935965/より引用の白いハシブトガラス

   今まで当たり前のように思っている野鳥たちの行動をよくよく考えてみたら、なぜなんだろうって思うことはありませんか。私には鳥好きだからかは知りませんが、その疑問が頭をよぎります。今回はいま頭に浮かんだ野鳥の不思議な行動を書き連ねてみました。①の写真は見たまんまなら白いカラスです。殆どのカラスは黒いのではないかというのは当たり前です。しかし、写真の様に染色体異常により、この様な色が抜けた白い個体のことをアルビノ種といい、カラスだけでないです。

②http://www2.kobe-c.ed.jp/shizen/yacho/kansatu/06043.htmlより引用のモズの早贄のイラスト

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   ①の写真の不思議は不思議ではなく、原因が判明しています。しかし、②のイラストのモズの早贄の謎だけは、世界的な不思議です。鳥類学者の方たちも色んな仮説を立てています。もはや「早贄」と言う言葉はモズを語る時にしか使いません。貯食のためなのか、自分な縄張りのアピール。または見せしめ。色んな仮説が飛び交っています。私もカエルの早贄を見ましたが、硬くなっては食べられるのか不思議です。自分がやったことを忘れた時、モズの早贄かと言われました。

③http://photozou.jp/photo/show/169066/36696357より引用のカワセミの巣作りのための突貫工事

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   この③の写真は私が一番好きな野鳥のカワセミです。美しい構造色の身体は、宝石のヒスイの名付けともなりました。カワセミの漢字表記が「翡翠」、ヒスイも「翡翠」と同じ漢字をあてがいます。それほど美しい身体、そして獲物を捕らえるための水中へのダイブ越しに見せる美しいフォルムは新幹線のデザインにも採用されました。そんなカワセミがつがいになって子作りの営巣は川辺の土手にクチバシから突進する荒療法。泥まみれになり、作った巣内はヒナの糞まみれ。汚い。

④https://note.com/hiho2351/n/n59d5f54bf73a/editより引用のアリスイの爬虫類への擬態

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   ④の写真のアリスイを見て、当初は日本にはいない種と思ったくらい、驚き、不思議でした。調べてみたら、アリスイはキツツキの仲間でありながら、〜ゲラとキツツキ特有の名付けではなく、キツツキなのに、樹上よりも木の根っこ辺りを採餌の場にして、キツツキ特用の長い舌でアリを好んで食べるらしいです。樹上の野鳥よりも地上性や水上性の強い野鳥はよく擬態することが多いですが、それは周りの樹木や植物、景色に合わせた事態に対して、爬虫類に擬態するのは不思議です。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/weathernews.jp/s/topics/201805/100115/amp.htmlより引用のウグイスに托卵するホトトギス

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   この⑤の写真はウグイスの子育て中の営巣に托卵鳥のホトトギスが卵を産みつけ、その仮宿主のウグイスの仮親が自分より大きなホトトギスのヒナを育てています。この光景を見ると、何か複雑な思いがします。春先を告げるウグイスの鳴き声に、それから約二か月遅れて、桜の樹に毛虫がつく頃にホトトギスが現れます。どちらも代表的な鳴鳥なのに、片やホトトギスは子育てせずに、托卵して、仮宿のヒナを叩き出し、仮親に育ててもらう。自分の親に教えて貰った訳でもないのに。

⑥https://www.google.co.jp/amp/s/tenki.jp/amp/suppl/usagida/2016/03/13/10751.htmlより引用の人の民家にしか営巣しないツバメ

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   スズメに次いで、私たちに身近な野鳥といえば、⑥の写真のツバメがいます。ツバメが三月中旬に故郷日本に帰ってきて、つがいになって、あちこちの民家の軒先に子育てのために営巣します。これは私たちが子供のころから、見てきた風景なので、このツバメの生態が当たり前のようになっていますが、かつてのドバトカワラバトという飼鳥でもなかったのに、なぜこんなに人が出入りする処に営巣するのか、理屈ではその理由をわかっていても、まだまだなんだか不思議な野鳥です。

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