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第1702回 魚介の名が付く鳥たち

①-1.https://publicdomainq.net/common-kingfisher-bird-0004893/より引用の狩をするカワセミ(体長約17㌢)

①-2.https://www.google.co.jp/amp/s/toribakka.exblog.jp/amp/31126637/より引用の狩をしたヤマセミ(体長約38㌢)

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   ①-1.は私のハンドルネームにもなっていますカワセミです。カワセミの漢字表記は「翡翠」「翡翆」が一般的ですが、「翡」「翠」だけでもカワセミです。また「魚狗」「川蟬」や古名のソニドリとして「翠鳥」「鴗」の漢字も当てがわれます。清流の魚を捕獲する天狗みたいな意味合いを持ちます。対するは①-2.のヤマセミです。カワセミが清流なら、ヤマセミは山の清流です。漢字表記は「山翡翠」「山蝉」「山魚狗」とカワセミと同じく魚鳥の名人の漁師の様な扱いを受けます。

②-1.https://www.birdfan.net/2018/08/24/64479/より引用のウミスズメ(体長約26㌢)

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②-2.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ウミスズメ_(魚類)より引用の魚のウミスズメ(体長約25〜30㌢)

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②-3.https://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=444より引用のカンムリシャコ

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②-4.https://www.zukan-bouz.com/sp/syu/シャコより引用のシャコ

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   これから紹介いたしますの総称で呼ばれています魚と同じ名前の鳥たちです。カワセミヤマセミは魚を獲る仕草から、あのような漢字表記を与えられましたが、②-1.のウミスズメの魚の方はどうやらハコフグの仲間のようです。その他シマウミスズメ、カンムリウミスズメとか。また②-2.はシャコです。魚介のシャコは蟹と海老の合の子のような姿です。鳥の方が総称で、カンムリシャコムナグロシャコアカアシイワシャコなど鑑賞用の飼鳥の様な気がします。色んな名前の鳥です。

③-1.https://www.birdfan.net/2020/11/06/80474/より引用のミサゴ(体長約55〜63㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2013/09/20/24286/より引用のヤブサメ(体長約10㌢)

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   ③-1.の写真は正式名が猛禽類のミサゴです。猛禽類なのに、主食が魚です。あのオスプレイの名前の由来となる、大型のタカにも関わらず、水中の獲物を見据えて、上空でホバリングして狙いをつけるこれも腕の良い漁師といえます。このミサゴの別名は漢字表記で「魚鷹」です。カワセミヤマセミミサゴはその魚を捕獲する行為を名前に表しました。③-2.のヤブサメは漢字表記で「藪薮雨」「藪鮫」。夏鳥で「シー、シー」と鳴くから藪雨。なぜ小さいのに獰猛な『鮫』なのか?

④-1.https://www.birdfan.net/2021/03/05/81632/より引用のメジロ(体長約12㌢)

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④-2.https://blog.goo.ne.jp/gokigenradio/e/58330bb53a669f6b0460f127a212212fより引用の魚のメジロ(体長約60〜80㌢)

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④-3.https://www.birdfan.net/2017/05/12/52500/より引用のシマアジ(体長約38㌢)

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④-4.https://www.zukan-bouz.com/sp/syu/シマアジより引用の魚のシマアジ

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   もうこうなってきますと、偶然の一致としか言えません。④-1.は白いアイリングでお馴染みのメジロです。魚のメジロはブリの若魚で、体長約60〜80㌢のブリの若魚のことを「メジロ」と呼びます。鳥のメジロも眼の周りが白いことが名前の由来なら、この魚のメジロの顔をよく見てみますと、やはり眼の周りが白いです。同じように魚の方が有名な④-4.のシマアジに対して、野鳥のシマアジは漢字表記が「縞味」はこの縞模様の鳥を食べたら味が忘れられないくらい美味しいらしい。

⑤-1.https://www.birdfan.net/2014/07/18/29459/より引用のアジサシ(体長約35㌢)

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⑤-2.https://www.birdfan.net/2016/06/17/44274/より引用のカツオドリ(体長約70㌢)

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   ⑤-1.のアジサシは魚を捕獲する時に、翼をゆっくりと力強く羽ばたき、体をふわふわと浮かせるように飛翔します。獲物の鯵くらいの魚を見つけるとすばやく羽ばたき、体を空中に浮かせ、狙いをつけてから水面に突入し魚をクチバシで串刺しにします。この⑤-2.のカツオドリは鯵よりも大きな魚であるカツオの大群が押し寄せると、このカツオドリが集まってくるので、漁師が魚群を知らせる鳥と見なされたことが名前の由来とされます。アジサシカツオドリも漁を手助けします。

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