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第1394回 身近な独り者

①https://pepy.xsrv.jp/22369より引用の山からやってきたキジバト(体長約33㌢)

   猛禽類のハヤブサも、そんなに遠くない猛禽類としては身近な野鳥だと思いますが、そのハヤブサよりも私たちに身近な独り者が鳩の仲間のキジバトです。独り者で行動する野鳥の多くは、猛禽類やモズ、カワセミなどの肉食や、オスが派手な色合いで、メスが地味な色合いの野鳥が多いです。

②http://www.forest-akita.jp/data/bird/53-kigi/kigi.htmlより引用のドバト(体長約33㌢)の群れ

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   一方で私たちの住む街中でよく見かけるのが、②の写真のドバトです。ドバトは本来は遠い昔は飼鳥として、名前もカワラバトと言う、伝書鳩やレース鳩に使われて、餌は与えられ自分から採餌はする必要がありませんでした。それが需要がなくなったと野に放たれたのです。それで、主食は人が与えるパンやスナック菓子となり、仲間で集まり、人に餌をねだるような仕草もするのです。それがキジバトになると、別名ヤマバトが示すように、人には無縁だったので、警戒心も強いです。

③https://aozora-web.localinfo.jp/posts/8330149/より引用の(左がメス、右がオス)より引用の(左がメス、右がオス)

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   その最近では身近な野鳥となって来ましたくは、皆さんも見かけた方はお分かりのように、ドバトのように群れていることはまずないと思います。①の写真のように、よく木の枝から地面の様子を伺い、静かに降りてくるような警戒心の強さです。ドバトのように人や車が近づいてもなかなか逃げないようなことは出来ません。そんなキジバトが、二羽でやってくる時は、繁殖期に得たつがいのメスを引き連れてのことです。この時期くらいがキジバトの複数となると出現なのです。

④YouTubeより引用のドバト(左側二羽体長約33㌢)とキジバト(右端)

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   そんな身近な鳩の一つになったキジバトですが、山に残るものもいますが、街中にはどんどん進出しています。キジバトは自分で植物の実や種子、昆虫、ミミズなどを食べる雑食です。そのてんてはドバトと同じなのですが、自分から採餌するか、人から与えられるのか、その点が大きな違いだと思います。しかし、この④の写真をご飯頂けたらお分かり頂けると思いますが、人から餌を与えられましたら、まだまだ、慎重な行動をとってはいますが、ドバトが退けば採餌するようです。

⑤https://sukechan.at.webry.info/200906/article_1.htmlより引用のキジバトの子育て

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   そんな単独行動が主たるキジバトも繁殖期にはつがい相手を見つけて、⑤の写真のようにつがい揃って育児をします。ご存知かと思いますが、鳩仲間は雌雄揃ってピジョンミルクと言う、自分が食べた物を体内で液状化したものをヒナに与えて育てます。そのためか、このキジバトの繁殖期は冬場を除いて十ヶ月ほどあります。そのかわり、その子育てが失敗しましたら、これきりで、人間でいう離婚が成立してしまい、次の繁殖期まで独り者です。どうやらキジバトの離婚率は高いです。


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