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第1145回 スズメの仲間は

①Twitterから引用の中野さとる氏のスズメ(体長約15㌢)の写真

   スズメは人に一番身近な野鳥で、年間を通じてスズメと出会わない日はないと思うくらい、いつでもどこでもいると思います。人のすぐ側に住んでいますが、警戒心は強いと思います。そしてスズメは意外な事実も近年にわかってきました。スズメは人の住むところにしか生息しない留鳥であると思われてきましたが、実はそのスズメの中には、フーテンの寅さんのように、日本国内で渡りをすることもわかってきました。人に一番身近な存在のスズメにはどんな仲間がいるのでしょう。

シジュウカラ(体長約14㌢)

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   鳥類約1万400種のうち半分以上の約6200種がスズメ目に含まれ、鳥類最大の目です。世界中に広く分布していて、人間にとって最もなじみの深い鳥の仲間のひとつです。私たちの身近にいるスズメの仲間には、やはり良く身体の大きさの似たシジュウカラ(体長約14㌢)やヤマガラ(ゞ14㌢)、ヒガラ(ゞ11㌢)、コガラ(ゞ12㌢)、ハシブトガラ(ゞ12㌢)、ゴジュウカラ(ゞ11㌢)と、スズメがものさし鳥にしても小さな小鳥ばかりです。スズメ目はさえずる器官である鳴管が発達していることです。

③-1.ウグイス(雌雄同色体長オス約16㌢、メス約14㌢)

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③-2.オオルリのつがい(左側メス、右側オス共に体長約16㌢)

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③-3.コマドリ(雌雄同色、共に体長約14㌢)

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   スズメの仲間にはアトリ科の鳥たちもいて、アトリシメイカルウソカワラヒワマヒワヒバリホオジロなどが挙げられます。そのほかには、ミソサザイツグミムクドリヒヨドリヨシキリセッカカワガラスヤイロチョウなどなどなど…またスズメの仲間の最大の特徴はさえずる器官である鳴管が発達していることと書きましたが、その例がヒバリであり、ツグミセッカヨシキリで、究極は③-1.〜-3.の日本三鳴鳥のウグイスオオルリコマドリとなります。

④-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10950928377.htmlより引用のキガタヒメマイコドリ(左側がオス、右側がメス共に体長約9〜16㌢)

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④-2.https://www.vario-media.net/impact/20180712_40320/より引用の物真似上手なコトドリ(体長約80〜100㌢)

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   スズメの仲間は、いまいるスズメがアフリカから人の手で移入され、それまで民家に住んでいた、ニュウナイスズメを野山に追いやり、その地位を掴んだくらいですが、やはりスズメの仲間は海外にも多く、その幅広いスズメ目の多さにはびっくりします。④-1.はキガタヒメマイコドリで体長が小さい個体で9㌢といいます。凄いのはさえずる事より、翼を擦り付けてスズムシのような音を出します。また最大100㌢もいる、一見キジの仲間のような、④-2.コトドリは世界一の物真似上手です。

⑤-1.ツバメ(雌雄同色、共に体長約17㌢)

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⑤-2.ハシブトガラス(雌雄同色、共に体長約56㌢)

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   スズメの仲間だから、カラ類みたいに身体の小さな野鳥がたくさんいて、④-2.の100㌢くらいの大きな野鳥は日本にはいないと思っていたら、それは間違いで、カラ類みたいな小さな野鳥も、ウグイスオオルリみたいなさえずりの丈夫な野鳥もいれば、⑤-1.のツバメのような渡鳥だってスズメの仲間ですが、イワツバメなどは仲間ではありません。スズメツバメの天敵である⑤-2.のハシブトガラスハシボソガラスなどのカラスの仲間。猛禽類になれなかったスズメモズも仲間です。


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