第1550回 浮気する鳥

①https://illustcute.com/matome/?id=15より引用の浮気相手を求めてさえずる鳥のイメージイラスト

   鳥類のほとんどの約九割の鳥は、人と同じく一つのオスに対して、一つのメスと普通のつがい関係をしています。しかし、その残りの一割弱の鳥類は浮気をしていることになります。何かつがい関係のあるオスがつがい関係ある無しに関わらず、タイトルイラストのように甘いさえずりを浮気を仕掛ける相手に投げかけ、いざ不倫と言う感じがしなくもなく、このあたりも人間に似ているような気がします。しかし、最近になって、科学が進歩して、DNA鑑定と言う調査が真実を正します。

②-1.https://www.google.co.jp/amp/s/chicodeza.com/freeitems/kiji-illust.html%3famp=1より引用のキジのつがいのイラスト

②-2.https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=606275&word=オシドリより複数のつがいのイラスト

   私自身も、前回、前々回で特集を組んだように、この世の中に存在する色んな鳥類には、その鳥の生息環境による繁殖状態は様々です。その時の投稿はやはり身近な野鳥に的を絞りましたが、同じ一夫一妻の鳥類の中には、アホウドリの仲間やタンチョウの仲間の中には、つがい相手が死んでしまうと、自分の残りの一生を単独で過ごす厳格な鳥もいます。②-1.のキジや-2.のオシドリはこの種の繁殖期間が産卵までと決められていますからオスにとって、その役目を果たした事になります。

③https://imagenavi.jp/search/#!/ウグイスより引用のウグイスのつがいのイラスト

   日本の三鳴鳥の一つであります③のイラストのウグイスは、姿を知らなくても、誰もが「ホー、ホケキョ」とさえずることはご存知です。そんなに有名なウグイスは今でもメジロと間違われます。そんなウグイスは一夫多妻の繁殖体制をとります。複数のメスとつがい関係を結びます。しかし、これは浮気だとは言えません。人間の日本社会では、本妻さんのほかに、妾さん(二号)さんと言いますが、アフリカのある国では一夫多妻は認められています。きっとウグイスもそうなんです。

④https://gensun.org/pid/80952より引用のツバメの子育てのイラスト

   鳥類の浮気のことの発端は、確か④のイラストのツバメとオオミズナギドリのつがいのそれぞれのヒナのDNA鑑定から、浮気が発覚したんだと思います。私達が知っているツバメは、先ずは春先一番につがいの片方のオスが、前年の営巣地にやってきて、相方のメスを待ち侘びて、メスがやってくれば、その年もつがい関係を結び、巣作り、抱卵、餌運び、郁雛をキッチリこなす、不詳付随のつがい関係と思っていましたら、その産卵の一割近くはつがいのオスの子供ではなかったのです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/www.news-postseven.com/archives/20190305_878212_amp.htmlより引用のイラスト

   今まで、人間にしろ、鳥類にしろ、浮気は男及びオスが為すものとされていました。いままでに野鳥の中ではツルやハクチョウの仲間、アホウドリなどの大きな水鳥の仲間は徹底的な「一夫一妻」で、ひとつのつがい関係が成立すると、一生相手が死ぬまで添い遂げるといいます。DNAによる親子鑑定の結果、10〜20%の父親はつがい外子を育てていることがわかり、浮気されてしまったオスは、人間の男同様に自分の子供だと信じ、成鳥になるまで育てます。メスは顔色一つ変えません。