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第1942回 珍しいと思わないのに珍しい鳥

①-1.https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p612207714より引用のピカソが描いた珍しく描いた鳥の中の鳩

①-2.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%AB_(%E7%B5%B5%E7%94%BB)より引用のピカソの代表的作品ゲルニカ

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   ピカソが描いた絵画はとても珍しい描き方の絵画です。どうやったらそんな絵を描くことができるのか凄く不思議です。①-2.の作品はドイツ空軍による無差別爆撃を受けた1937年に描いた絵画、およびそれと同じ絵柄で作られた壁画です。ドイツ空軍のコンドル軍団によってビスカヤ県のゲルニカが受けた都市無差別爆撃のゲルニカ爆撃を主題としています。このような作画方法をキュビズムというらしいです。今までの絵画様式は1点の視点から作品を描いていたのに対し、キュビズムでは様々な視点から見た面を1つのキャンバスに収めています。こんな珍しい描き方のピカソが珍しく①-1.の作品の様に鳥の鳩を普通に描いていますがそれがとても珍しいです。これから紹介させて頂く野鳥も見方によっては珍しい鳥たちなのです。

②http://www.birdfan.net/2008/03/21/2323/より引用のつがいのタンチョウ(左がメス体長約130㌢、右がオス体長約140㌢)

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   よく私の投稿する記事の中に登場いたします②の写真のタンチョウ。鶴といえばタンチョウ、愛でたい象徴、夫婦の絆、日本の象徴とその謳い文句は事欠きません。タンチョウを筆頭に、ナベヅルマナヅルクロヅルカナダヅルソデグロヅルアネハヅルの七種が日本で見られる鶴の仲間です。唯一国内で繁殖するツルで、日本で最大級の野鳥であり、オスはメスより大きく全長は約140㌢、翼を広げると約250㌢もの大きさです。タンチョウの名前の由来は頭頂から後頭部にかけて赤いので「丹頂」といわれます。丹は赤を指し、頂は頭頂部を指します。1935年に「天然記念物」1952年に「特別天然記念物」に指定されました。江戸時代には北海道各地のほか関東地方でも見られたようですが、生息地である湿原の開発と乱獲により、明治時代には激減しました。その後、大正時代には絶滅したと考えられていました。現在は北海道東部の湿原で一年中見ることができ、約1500羽まで回復してきていると言われています。

③-1.http://www.birdfan.net/2020/03/13/77922/より引用のコウノトリ(体長約112㌢)

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③-2.https://pz-garden.stardust31.com/tori/kounotori-chidori/kounotori/syubasikou.htmlより引用のシュバシコウ(体長約100㌢)

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   もう皆さんもご存知のように、③の写真のコウノトリといえば、私たちが小さい頃に、赤ちゃんは「どうやったらできるの」と親御さんに尋ねてみましたら、殆どの親が「コウノトリさんが運んでくる」と答えられたと思います。この話は日本独自の話ではなく、ドイツから来たようです。ドイツでは③-2.の写真のシュバシコウが、赤ちゃんを運んでくるとされていたのが、その話が日本に伝わってきたときに、日本にはシュバシコウは生息せず、よく似たコウノトリが代役を務めたのです。二種は同じコウノトリ目コウノトリ科の仲間で、見た目がよく似ています。それぞれの鳥の違いは、コウノトリのくちばしが黒いのに対し、シュバシコウのくちばしは赤いのが特徴です。そんなコウノトリもかつては日本各地で見られたそうですが、1953年に「天然記念物」1956年に「特別天然記念物」に指定されるも、1970年代には日本で繁殖していたものは絶滅してしまいました。現在は、兵庫県豊岡市で人工繁殖と野外放鳥が行われており、その中から繁殖するものも出てきているようです。まれに大陸から渡りの途中で少数が日本を通過することがあり、その際に迷い込むものも。かつて赤ちゃんを運んだ鳥の現状です。

④-1.http://www.birdfan.net/2015/06/12/35647/より引用のアホウドリ(体長約91.5㌢)

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④-2.http://www.birdfan.net/2014/11/07/31055/より引用のクロアシアホウドリ(体長78.5㌢)

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④-3.http://www.birdfan.net/2015/07/17/36428/より引用のコアホウドリ(体長約81㌢)

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   一般的に「アホウドリ」と総称していいますと、④-1.〜3.のアホウドリクロアシアホウドリコアホウドリが日本近海で見られる種です。「アホウドリ」の漢字表記は「信天翁」「阿房鳥」「阿呆鳥」です。「アホウドリ」が何故「阿呆鳥」と呼ばれるようになったのかは、さの広げれば大きすぎる開帳翼のため、スズメやハトのようにすぐに飛び立てなく、すぐに人間に捕まってしまうということや「信天翁」なんて名前なら阿呆ではないと思いきや、この意味はは、天を信じて運を天に任せている翁ということで、自分では魚を捕らえられないため、他の鳥が落とした魚を待つ鳥と思われていたことに由来し、これも阿呆に通じます。しかしこの鳥の特徴は海面近くの風速差を利用することでほとんど羽ばたかずに波の上を飛ぶことができ、体の長さに比べると翼が長いこともあり、飛翔する姿はとても優雅で、夫婦愛が強く美しい事でも知られます。人間がその羽毛を取る為に乱獲され、1947年には姿が見られず絶滅したと考えられていました。現在は伊豆諸島の鳥島、尖閣諸島の一部の島にのみ生息し、約二千羽を超えるまでに回復してきていると言われています。

⑤-1.https://omachi-sanpaku.com/display/archives/project/entry-404.phpより引用のつがいのライチョウ(左がメス、右がオス共に体長約37㌢)

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⑤-2.https://sekainotori.com/1892.htmlより引用のオスのエゾライチョウ(体長約35㌢)

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   ライチョウといいますと、私たちにとって、珍しいとされるタンチョウもコウノトリ、アホウドリも身近な野鳥とはいえませんし、この項の総称としての「ライチョウ」も身近な野鳥ではありません。しかし長野のお土産の「雷鳥の里」という欧風煎餅にクリームをサンドしたお菓子は、個人的には大好きです。ライチョウは体長約37㌢の大きさで、約2万年前の氷河時代からの貴重な生き残りと言われています。1923年に「天然記念物」1955年に「特別天然記念物」に指定されました。『ニホンライチョウ』とも呼ばれ、ライチョウ科の日本固有亜種でもあります。年に3回換毛することが知られており、春羽はオスが黒褐色、メスが黄褐色で、夏羽は両方とも山肌になじむ暗褐色、冬羽は尾羽の一部以外は雪山に溶け込む純白になり、いずれも保護色として身を守る役割があります。

⑥-1.https://norouchi.sakura.ne.jp/bird/X200101/bd.htmlより引用のメグロ(体長約13.5㌢)

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⑥-3.http://www.birdfan.net/2019/06/28/71826/より引用のメジロ(体長約12㌢)

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   ネットで何気なく「メグロ」と検索してみますと、株式会社目黒製作所、およびその後の会社であるニュー・メグロ株式会社、メグロ発動機株式会社が開発・生産した競走車用エンジンと表れ、そのエンジンをバイクメーカーのカワサキが積んで“MEGURO K3”は、日本の大型スポーツバイクの歴史を紡ぐカワサキのコメモラティブモデルとあります。どうやらただメグロという名の会社名でした。私なら⑥-1.の写真のメグロや⑥-2.の写真のメジロなど鳥以外のことを思い浮かべるなら東京の高級住宅地の目黒区や豊島区の目白を思い浮かべます。脱線しすぎてしまいました。メグロはメジロの仲間ですがメジロよりひとまわり大きく、目の周りに三角形の黒いアイマスクがあるのが特徴です。これがメグロの名前の由来となりました。ちなみにメジロは白いアイラインです。この二種はこの名前ですら正反対の傾向がありますが、生息地もメグロは世界中で小笠原諸島のみに生息するため、日本の固有種である前に小笠原諸島の固有種と言える大変貴重な鳥なのです。ご存知のメジロは全国的にほぼどこでも生息しています。両種の唯一共通点は人馴れしている事です。

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