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第1351回 鳥の語源

①http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-1e57.htmlより引用の『鳥』の語源

   『鳥』とは「鳥類の総称。身体が羽毛で覆われ、前肢が翼になり、空中を飛ぶ」と辞書には載っています。Wikipediaは「現生鳥類 (Modern birds) はくちばしを持つ卵生の脊椎動物であり、一般的には(つまり以下の項目は当てはまらない種や齢が現生する)体表が羽毛で覆われた恒温動物で、歯はなく前肢が翼になり、飛翔の為の適応が顕著で二足歩行を行う」となり「鳥類とは、鳥綱即ち脊椎動物亜門の一綱に属する動物群の総称。日常語で鳥と呼ばれる動物である」となっています。

②https://www.google.co.jp/amp/s/tonton-animals.com/c-characters-bird/%3famp=1より引用の象形文字の漢字『鳥』

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   ②は『鳥』という漢字の象形文字の図解です。鳥類を総称する「鳥」という漢字は、尾が細長く垂れている鳥の姿を描いたといわれる象形文字で、鳥類の名前には、鳥との組み合わせでできた漢字が多く存在しています。語源由来辞典によると、「"飛翔(トビカケリ)" "飛集(トビヰル)" "飛居(トビヲリ)"の意味など『飛ぶ』と関連することが多い。『鳥』の"ト"と『飛ぶ』の"ト"はいずれも乙類で『鳥』の最大の特徴の『飛ぶ』ということでやはり『鳥』の"ト"は『飛ぶ』の意味」です。

③https://mihon.1-jp.com/kanji/ka/55.htmlより引用の烏(カラス)と言う漢字

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   『鳥』という漢字は色んな鳥名にも影響します。例えば『鳩』は、鳥偏に漢数字の「九」が付いていて、なぜ鳩に「九」の文字が当てられたかには諸説あり、鳩の特徴的な鳴き声「クルックー」を「九」の読み方に当てたの説や、今でも、底まで潜り、魚を丸呑みするカワウなどのウは底の当て字に「弟」を使い『鵜』としました。かつてウはカラスと同じ③の漢字の『烏』でした。それはカラスもウも身体も眼も黒いので象形文字の『鳥』の眼の部分の一を取り除き『烏』になりました。

④https://okjiten.jp/sp/kanji2758.htmlより引用の『酉』の語源

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   また、発音でも『鳥』(トリ)の別の漢字で、十二支を表す『酉』という字があります。十二支の十番目の歳周りで「酉年」と言われ、年賀状でも『鶏』の漢字を使うニワトリの絵が刷り込まれます。実はこの『酉』は『鳥』ではなく、④の象形文字にあるように「酒」に関係を持つと言われます。「酉年」は十二支の中では十番目に当たり、これを一年に当てはめると十月になり、丁度お酒造りの季節でもあることから「酒」という字から“氵”を取り『酉』という漢字になりました。

⑤https://kanji.jitenon.jp/kanjig/3323.htmlより引用の『囮』の語源

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   この⑤の漢字『囮』(又は「媒鳥」)はオトリと読みます。刑事ドラマなんかで囮捜査という言葉が出てくるくらい有名です。元々は狩猟の際に獲物をおびき寄せる為に使う同種の生物。 それに由来して、商売などでお客を呼び寄せるもの、といった意味になるとの事です。 語源としては、招き寄せる為の鳥、との意味の「招鳥(おきとり)」という語句から由来しているとの説や、オスの鳥の意味の「雄鳥(オトリ)」や、野鳥を指す「偽鳥(ヲソトリ)」から由来します。『鳥』は奥が深いです。

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