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第1044回 晴れてつがいになれば

①https://www.google.co.jp/amp/s/nekogura.info/house-jinawahari/%3famp=1より引用の新居のイラスト

   人間も恋愛やお見合いで交際していた女性のことを気に入って、女性にプロポーズし、婚約指輪を贈り、女性がそれを受けた時に婚姻が成立します。そして結婚し新居探しで新婚生活に突入するという流れです。これは野鳥の世界でも同じです。繁殖期になり、縄張りを確保して、つがいのお相手となるメスを探して、求愛ディスプレイを繰り返し、その求愛に応えてくれたメスとつがいを結び、新居の営巣を行い、子作りをして、人間でいう結婚生活に突入し、営巣は大切です。

②https://www.kanaya440.com/bird-photo/ツバメの巣作り-2/より引用のツバメは揃ってつがいで営巣

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   私たちの身近にいて、巣作りを披露してくれるのはこの②の写真のツバメでしょう。時たまヒヨドリの巣が低木に作られているのを見ることができますが、それは完成したもので、このツバメの様に、巣作り場所を探して飛び回るオスの姿や巣作りの材料である枯れ草や土を運んでいる姿を見せてくれるのはツバメ以外にはありません。真っ先に鳥の巣と思い出すのはツバメの巣です。その巣作りはつがいが揃って巣材を運んで作るという、結婚式でいうご夫婦揃ってのケーキ入刀です。

③http://uguisu-bird.com/archives/314より引用の一夫多妻のウグイスの巣作り

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   何回も登場してくるウグイスの名前。この③の写真はウグイスの巣です。ウグイスは春先の繁殖期以外は藪中に隠遁生活をして我が身を守っています。藪中から出て繁殖期にはこの有名な「ホーホケッキョッ」を遠くまで通る声でさえずります。そのウグイスは一夫多妻で有名です。多くの繁殖相手のメスを抱えます。よってその営巣も当然に複数となります。しかしオスは一切巣作りには参加しません。そのかわりではありませんが子育てのため、複数の営巣にせっせと給餌いたします。

④https://nature-chiba.at.webry.info/201703/article_14.htmlより引用のコゲラの巣作り

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   最近では身近な野鳥に入れてもいいんじゃないかと思うほど、この④の写真のコゲラの街中進出は進んでいます。「ギー」という鳴き声がコゲラのいるぞという挨拶です。コゲラはご存知のようにキツツキの仲間で、最小サイズの体長約15㌢のスズメと同じ大きさです。キツツキは他の野鳥と違うところは、写真のように木の幹にクチバシを突きまくって丸い穴を掘り巣作りをします。子育てが終わり、子供が巣立った後もその巣穴を改装し、入り口、出口の二つの穴をねぐらにします。

⑤http://blog.livedoor.jp/gohe/archives/50778125.htmlより引用のドバトの巣作り

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   ツバメに次いでよく見かけはしませんが、こんな⑤の写真のようにドバトは昔の民家の庇屋根に巣作りをよくしていました。今でもちょくちょくドバトでもキジバトでもクチバシに小枝を咥えて飛んでいましたらそれは巣作りをするためにせっせと巣材を運んでいるのです。特にドバトの繁殖期間は他の身近な野鳥に比べて見ても長く、冬の期間以外なら繁殖します。また縄張り意識が強いのと、帰巣本能が強いので、巣を撤去されても、何回繁殖してもいい様に手軽な巣作りになります。

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