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第936回 アルバトロス

①http://ventilatorblues-sway.blogspot.com/2014_05_25_archive.html?m=1より引用の蒙古キラーカーン(小澤正志)のコーナーポスト最上段からのアルバトロス殺法

   ①のタイトル写真をご覧になられた方ならなぜ野鳥の話のはずが、こんな古いプロレスの写真を貼り付けたなんて。これはあの古館一郎がテレビ朝日のアナウンサー。毎週金曜日にアントニオ猪木率いる新日本プロレスの実況中継をしていた頃の一コマで、蒙古の怪人キラーカーンがコーナーポスト最上段から、大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントに必殺アルバトロス殺法をかける直前の写真です。当時は坂口征二と大型レスラー時代です。

②https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/u-jkdsp/entry-11918886797.htmlより引用の本物のアホウドリ(体長約91,5㌢)

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   ②の写真はアホウドリで、体長約90㌢を超え、開翼長が240㌢にもなる翼の長さです。その長い翼をアホウドリが折り畳むことを『ガロゥウイング』と言い、その形状は高級スポーツ車のドアにも採用されています。英語なら『アルバトロス(アホウドリ)』とか、その長過ぎる翼を『ガロゥウイング』とか、かっこいいネーミングですが、日本語となれば「アホウドリ(阿呆鳥)」。なぜアホなトリみたいに言われるのかは、すぐ近くに近寄っても逃げず、すぐにつかまってしまうからです。

③海上を飛行するアホウドリ

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   この②のアホウドリの写真の顔は何か怒っていそうな表情だし、③の写真の表情は平々凡々とした表情だと思います。また④の写真のつがいを見れば仲睦まじい、一度アホウドリは伴侶を得たら、一生添い遂げるとされるのを、表すが如くに、このつがいの表情は熱々といったところです。なぜか人間顔負けの表情を持った、野鳥のように思えてなりません。またアホウドリは不思議ことに、ほかの野鳥の繁殖期が寒くて餌が乏しい冬を除いてなのに、その冬を選んで繁殖をする野鳥です。

④https://note.com/hiho2351/n/nedf4c0c9d83fより引用のアホウドリのつがい

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   アホウドリは体長約92㌢、開翼長240㌢、翼幅
17㌢、体重7,000g、飛行速度は最高90km/hを誇ります。冬の繁殖地を鳥島、尖閣諸島とし、平均寿命は22年といいます。採餌は最高でも1mほどしか潜水できないので、イカや浮上した魚、海洋生物などを食べ、海の掃除屋と呼ばれています。また鳥には珍しく、嗅球が発達していて、嗅覚によって餌を探知することができます。つがい長持ちの秘訣は、アホウドリは毎年決まったつがいと繁殖しますが、それ以外では常に別行動します。

⑤http://kokushi.fra.go.jp/H23/H23_43.htmlより引用のアホウドリの狩り

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   同じ海鳥にグンカンドリがいますが、赤道付近で無風地帯があるため、飛翔力が強大なのに、北半球と南半球を行き来する種がいません。アホウドリと同様滑空の専門家、グンカンドリは赤道付近に生息しますが、アホウドリ類は赤道付近には生息しません。アホウドリは強い風の吹く波の荒い高緯度海域に適応し、グンカンドリは大気が対流する熱帯の弱風に適応しています。しかしアホウドリは滑空からの風下に向かい降下し、勢いをつけるダイナミックソアリングは圧巻と思います。

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