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第1286回 次々と現れる雌鳥のさえずり ⑵

①https://news.p-mom.net/2019/11/15/長浜市-湖北野鳥センターにて、野鳥観察会が開-2/より引用のイラスト

②https://www.naturingnews.jp/?p=19524より引用のイワヒバリのつがい(左がメス 、右がオス共に体長約18㌢)

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②-2.https://www.nuno666.com/archives/2808より引用のカヤクグリのつがい(左がオス、右がメス共に体長約14㌢)

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   ②-1.の写真のイワヒバリは、日本では北海道と本州中部以北に亜種イワヒバリが留鳥で生息します。繁殖地では岩場や残雪、草地などを歩き回り、樹木に止まることはあまりありません。一方の②-2.の写真のカヤクグリは、漂鳥で夏季に四国の剣山や本州中部以北、南千島などで繁殖し、冬季になると低地や本州、四国、九州の暖地へ南下して越冬します。九州では冬鳥です。イワヒバリは乱婚で、カヤクグリは一妻二夫。二種ともメス が求愛行動をとり、共にさえずり、抱卵します。

③-1.https://www.google.co.jp/amp/s/itohnori2.exblog.jp/amp/23138544/より引用のオオルリのつがい(左がメス、右がオス共に体長約16㌢)

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③-2.https://zukan.com/jbirds/leaf120936より引用のコルリのオス(体長約14㌢)

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③-3.https://zukan.com/jbirds/leaf120936より引用のコルリのメス(体長約14㌢)

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③-4.https://www.google.co.jp/amp/s/itohnori2.exblog.jp/amp/23131198/より引用のキビタキのつがい(左がオス、右がメス共に体長約14㌢)

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   ③-1.の写真はオオルリです。日本へは夏鳥として渡来、繁殖し、冬季は東南アジアで越冬します。高い木の上で朗らかにさえずり、姿もさえずりも美しいです。③-2.の写真はコルリです。日本では繁殖のため北海道、本州中部以北に飛来する夏鳥です。③-3.の写真のキビタキも、日本では夏鳥として全国の山間部に現れます。この三種は同じくヒタキ科の仲間です。三種の中でオオルリウグイスコマドリと並ぶ日本三鳴鳥の一つで、三種はオスが派手な色合い。メスは地味です。

④-1.https://kurokawaseiryu.exblog.jp/27422108/より引用のカワガラスのつがい(手前がオス、奥がメス共に体長約22㌢)

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④-2.オスのミソサザイ(つがい共に体長約10㌢)

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   ④-1.の写真のカワガラスは、日本では北海道、本州、四国、九州、屋久島にかけて広く分布する留鳥で、河川の上流から中流域にかけてと山地の渓流に生息します。カワガラスの繁殖期間はほぼ一年中で、つがい形成期には、一夫二妻行動をとることがあります。④-2の写真のミソサザイは、日本では留鳥として、大隅諸島以北に周年生息し、亜高山帯や高山帯で繁殖するとされています。両種とも雌雄同色で判別は難しく、また一夫多妻で、やはりこの二種のオスは精力的です。

⑤http://mmbirds.sunnyday.jp/yka/kouraiuguisu.htmlより引用の上の写真がコウライウグイスのオス、下の写真がコウライウグイスのメス(共に体長約26㌢)

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   ⑤の上下の写真のコウライウグイスは、日本では主に日本海側に渡りの途中に稀に飛来する旅鳥です。クチバシの基部から眼を通る眼過線が入り、眼過線は黒く、左右の眼過線が後頭部で繋がっています。オスは全身が黄色い羽毛で覆われ、メスは羽毛が緑がかった黄色の羽毛で覆われています。ヒヨドリなんかと同じく樹上性が高い鳥です。「ピョロピィピリョロピィー」と口笛のようにさえずります。コウライウグイスと『ウグイス』と付いていますが、全く面影はありません。

⑥-1.http://blg.okinawabbtv.com/blog/4533.htmlより引用のサンコウチョウのつがい(左がメス体長約17㌢、右がオス体長約45㌢)

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⑥-2.https://plaza.rakuten.co.jp/waniwani1968/diary/201705040000/?scid=wi_blg_amp_diary_nextより引用のマミジロのつがい(左がメス、右がオス共に体長約23㌢)

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⑥-3.https://www.irasutoya.com/2017/12/blog-post_889.html?m=1雌雄とも綺麗で共にさえずるヤイロチョウ(左がメス、右がオス共に体長約18㌢)

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   ⑥-1.の写真はサンコウチョウです。日本へは夏鳥として渡来し、繁殖期のオスは自分の身体の三倍もある長い尾羽の飾り羽と「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」のききなしが有名です。⑥-2.の写真のマミジロは日本では亜種マミジロが北海道、本州中部以北に飛来する夏鳥。雌雄同色で雌雄交代で抱卵します。⑥-3.の写真はヤイロチョウで、日本でのみ繁殖する夏鳥で暗がりを好みます。この三種は雌雄が抱卵を交代する前後にさえずりが交わされ、巣の安全やつがいの絆を維持します。

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