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第1156回 鳥の視力

①https://www.google.co.jp/amp/s/gigazine.net/amp/20111029_birds_eyeより引用の野鳥の視力

   私は自分の自己紹介をする時に「酉年生まれの鳥目」であると紹介しますが、本当に野鳥が鳥目であると言う事はなく、むしろ自然界に棲む野鳥は夜目も効くらしいです。人間の手により産まれるのも、育てられるのも人工的に飼育されている鶏などは、夜になると目が見えなくても、天敵から守られていますから、また暗い所で夜目が効かなくても生きていけるわけです。渡鳥の鴨なんかは昼間に渡りをすると、猛禽類に襲われる可能性が高いので、猛禽類が活動しない夜にわたります。

②http://www.uchinome.jp/nature/animal/2016/animal26.htmlより引用のスズメの眼

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   よく電線の上から下を見て小さなスズメが米粒ほどの餌を見つけます。一般に視覚は人間よりも優れていると言われています。それも野鳥は色に関しては、人間が赤・緑・青の三色を組み合わせて様々な色を認識しているのに対し、鳥は赤・緑・青・青に近い紫外線の四色を組み合わせて様々な色を認識しているようで、人間よりも詳細な色の世界を見ているようです。紫外線が見えるという事は、食料となる実は紫外線をよく反射するから、その反射によって餌が見つけ易いのです。

③https://ameblo.jp/kanimiso1020?utm_source=gamp&utm_medium=ameba&utm_content=general__kanimiso1020&utm_campaign=gamp_headerInfoワシタカより引用の鶏の眼

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   私たちに身近な小さなスズメですら人より数倍も眼が良いのですから、大空を飛びながら飛んでいる鳥や地上にいる哺乳類や爬虫類を捕獲することが出来る猛禽類の視力はどれだけのものなのでしょうか。猛禽類のタカの仲間は、人の7.5倍も、物を見る時に働く細胞を持っています。単純に考えると、人が100m先の物を見る時と同じ感覚で、750m先の物を見ていることになるからです。猛禽類は人の7.5倍も視力が良く、鳥類全体で考えた場合でも、人の五倍以上も良いと言われています。

④http://fujigarden.blog120.fc2.com/blog-entry-606.htmlより引用のフクロウの眼

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   ③の写真は鶏です。鶏は野鳥ではなく、人によって飼われ、殆ど天敵に襲われることなしに暮らしていますので、人間で言う鳥目は鶏だけらしいです。環境による影響が大きいです。では夜行性の野鳥であるフクロウの視力はどうでしょう。よくフクロウは昼間には目が見えないと思われていますが、フクロウは星明りや月明かりといった微かな光さえあれば目が見えています。だから昼間も目は見えています。フクロウは眼球固定式のため
人間のように眼だけを動かすことができません。

⑤https://photohito.com/photo/8397222/より引用のダチョウの眼 

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   一般的な人間なら、視力が2.0だと非常に良いと判断されています。またその人間の中で世界一視力の良い人種はアフリカ大陸のマサイ族で、高原で狩をして生活する故の生活環境によると思います。また野鳥の中で一番視力の良いのは、⑤の写真のダチョウらしいです。このダチョウの視力は、推定値はなんと25もあり、40m以上先を歩いている蟻の動きすらもよく見えるといわれています。ダチョウは飛べない鳥ゆえのライオンやチーターなどの天敵から身を守るための高視力です。

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