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第560回 日本のハシボソガラス(12回目)

①田園風景の中にいるハシボソガラス(体長約50㌢)

   この頃はカラスといえば、私たちの身近にいて、朝になるとゴミをあさるハシブトガラスのことで、以前は本当に街中に現れ「ガァガァー」鳴くたびに人が亡くなる前触れで縁起が悪いとされたハシボソガラス。村や町がいまのような街になり、ゴミの出し方が変わった時に、これぞとばかりに、街中に進出してきたのはハシブトガラス

②http://kakoi.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-78fe.htmlより引用の縄張りを大切にするハシボソガラス(縄張り内に入ったハシブトガラスを襲う)

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   街中の縄張りをハシブトガラスに奪われたハシボソガラスハシブトガラスは肉食性の強い雑食で、ハシボソガラスは植物食の強い雑食。全く正反対の食性とそれに加えて、ハシボソガラスは繁殖期以外でも縄張りを持ち、ハシブトガラスは持たない。単独行動するハシブトガラスにつがい行動が多いハシボソガラス。②はつがいでハシブトガラスを襲ったハシボソガラス

③アルビノで黒抜きになったハシボソガラス

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    ハシボソガラスは雌雄同色。外から見える羽は黒いですが、皮膚に近いところの短い羽毛はダウンジャケットのように白く柔らかな羽毛で、寒さに非常に強く冬も平気で水浴びができるほどです。ハシボソガラスは突然変異で白い個体が出現することもあり、これはアルビノまたは白変種と考えられます。

④http://indiehistory.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/12-2e73.htmlより引用のクビワガラス(体長約52㌢)

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   Wikipediaによるとこの④のクビワガラスハシボソガラスと一番近い種とされるとあるだけでその他の情報がありません。体長約52㌢はハシボソガラスハシブトガラスの丁度中間くらいの大きさということです。台湾などに生息していて、一番近い種であるのに、日本には存在しない種です。おそらく植物食の強い雑食性のカラスだと思います。

⑤https://blogs.yahoo.co.jp/inamatsu06/54546305.htmlより引用のハシボソガラスの亜種とされるズキンガラス(体長約50㌢)

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   ⑤のズキンガラスを見ていると、ハシボソガラスのアルビノの分布作用が首からお腹にかけて現れているのでさすがは亜種だと思いました。生息地をヨーロッパ中心ということでありますが、もっと近くにいてもいいのではと思います。またハシボソガラス同様に凄く頭が良く、斜面を使ってのそり遊びなどをするといいますから、知能もハシボソガラスに似ています。



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