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第1449回 ミヤマガラスとコクマルガラス

①http://fukuejima.la.coocan.jp/tori/kokumaru-garasu.htmlより引用の2.と4.がミヤマガラス(体長約47㌢)と1.と3.5.がコクマルガラス(体長約33㌢)

   この日本に於いては、カラスといえば黒い身体の色のことで、いつも街中に現れては、ゴミステーションのゴミを漁るおでこのでた、クチバシの太いハシブトガラスと、比べるとちょっと身体の小さな、クチバシが太くなく、主に山の麓や田園に生息するハシボソガラスの二種を指します。その他に日本には、黒くはないカラスの仲間として、同じカラスの仲間だから知能の高い、オナガカササギカケスホシガラスの四種がいます。この他に日本に渡鳥としてやってくる種もいます。

②http://ikimono8000.blog36.fc2.com/blog-entry-1510.html?spより引用の左側ハシボソガラス(体長約50㌢)と右側ハシブトガラス(体長約56㌢)

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   カラスはハシブトガラスハシブトガラスのような留鳥のカラスばかりではありません。日本に渡ってくるカラスもいるのです。日本の留鳥カラスは二種のカラスに①の項に挙げた四種と合わせて六種います。それに加えて渡鳥のカラスがいます。アメリカ大陸から北海道に渡ってくるカラスの中では最大級の大きさを誇るワタリガラス、そして①の写真のミヤマガラスコクマルガラスです。韓国などのユーラシア大陸から、この二種は大きな混群を結成して、ニュースになります。

③https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/miyamagarasu-kokumarugarasu-chigai-miwakekata/より引用の左側二羽がコクマルガラス、右側一羽がミヤマガラス

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   今回、皆さんにご紹介いたしますカラスは、①の写真や②、③の写真のミヤマガラスコクマルガラスの二種です。ミヤマガラスは日本では、越冬のため飛来する冬鳥で、かつては本州西部と、特に九州に飛来しましたが、現在はほぼ全国に飛来します。留鳥の二種のカラスよりかは小さな身体つきです。黒いカラスの一種で、食性は雑食で昆虫類、鳥類の卵や雛、果実、種子等を食べ、このカラスは『深山(みやま)』と付きますが、自然に平地や街中にいて、ハシブトガラスと同じです。

④http://digibirds.hatenablog.com/entry/20111128/1322406173より引用の雌雄同色のミヤマガラス

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    そのミヤマガラスの相棒というべき、③や⑤-1.の写真コクマルガラスは、日本には越冬のため本州西部、特に九州に飛来します冬鳥です。稀に北海道、本州東部、四国にも飛来することがあります。体長約33㌢と、日本に飛来するカラスでは最小種と言えます。普通のカラスと同じく、黒い羽毛で覆われ、側頭部に灰色の羽毛が混じります。首から腹部の羽毛が白い淡色型と、全身の羽毛が黒い黒色型がいます。またカラスにしてはクチバシは細く短く、ミヤマガラスと同じく雑食です。

⑤-1.https://zukan.com/jbirds/leaf76725より引用の淡色型と暗色型の雌雄のコクマルガラス

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⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/tenki.jp/amp/suppl/kous4/2020/08/27/29955.htmlより引用のカササギ(体長約45㌢)

   ミヤマガラスの群れの中には必ずと言っていいほど、コクマルガラスが混じっています。ミヤマガラスと違い、コクマルガラスは漢字表記で「黒丸鴉」と表記しますが、黒い身体の暗色型のみならず、⑤-2.の写真のカササギのようにお腹の部分が白い淡色型の二つのタイプがあります。もうひとつ、おもしろい特徴を挙げておきます。それは鳴き声です。カラスの鳴き声は「カァー」とか「ガァー」ですが、コクマルガラスの鳴き声は全く違っていて「キュ」とか「キャウ」と鳴きます。

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