![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52912358/rectangle_large_type_2_1a48dba7fb2afb3e5f440d3f273f971a.jpeg?width=800)
第1600回 タマシギと現代社会
①YouTubeより引用の人間の一妻多夫のイラスト
このタイトル画のイラストでは、凄く男性たちを惹きつける凄く魅力的な女性が、街を歩いていたら、そのオーラに惹きつけられた男性たちが、この女性の後を、同じような目的を持った男性たちとゾロゾロとついていってると思われます。こんな光景なら、昔のマリリン・モンローや吉永小百合と言った女優陣の魅力的なフェロモンを感じるのです。これはごく自然で当たり前のことです。しかし、このイラストの題名は「一妻多夫」ですから、人間社会のルールに於いて違反行為です。
②https://alpine115mao.blog.fc2.com/blog-entry-608.htmlより引用のメスのタマシギ(写真はメス体長約26㌢)の求愛ディスプレイ
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52912378/picture_pc_dc6482aae6360c7fd887d45c137638f1.jpeg)
私たち鳥好きが、雌雄性対比のある野鳥を観察するときの、今までの教えは、体色の派手な色合いで綺麗な鳥はさえずりも上手なオス鳥で、これは繁殖期に、つがい相手にしようとするメスに対して「俺はこんなに目立つし、求愛の歌も上手いだろう」とアピールすることです。また反対にメスの方はオスに対して地味な色合いで、基本的にはさえずりをしません。これは子育ての時に外敵から目立たないようにするためです。この②の写真は派手な出立ちでさえずるタマシギのメスです。
③-1.https://www.birdfan.net/2017/05/12/52528/より引用のつがいのタマシギ(左側がメス体長約26㌢、右側がオス体長約22㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52912392/picture_pc_dbba1a63f712c0c6eb6bbbe8f4ee8591.jpeg)
③-2.https://www.birdfan.net/2018/06/22/63301/より引用のオスと思ったらメスのタマシギ
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52912410/picture_pc_d7d6bb0fbb6f6016099b0e7f800a2e40.jpeg)
③-1.は雌雄逆転という繁殖形態を持つタマシギのつがいです。体色が派手な色合いも、身体の大きさも、さえずりもすべてメスが優っています。勿論、縄張り争いもメスが行います。野鳥でいう縄張りは人間社会に於いては、私は仕事場の環境を作り上げるこだと思っています。今の人間社会の基本は一家の働き手である男が働くのが当たり前です。しかし、タマシギの繁殖過程では雌雄逆転なのです。雌雄逆転は渡鳥のヒレアシシギやオジロトウネン、留鳥のミフウズラもそうです。
④-1.https://marinescape.jp/wpb/archives/34169/より引用のタマシギのオス同士の喧嘩
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52912428/picture_pc_5db3068937bc3cf4161b62972e46a964.jpeg?width=800)
④-2.http://www.yamashina.or.jp/hp/yomimono/tamashigi.htmlより引用のタマシギのメスが産卵時にオスと連れ添う時間
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52924148/picture_pc_e1a7a78deb3df2c772ad177a70ab6473.jpeg)
四種も一妻多夫のシギチとウズラの仲間がいるのに、なぜタマシギが代表格として取り上げられるのか。それはタマシギほど雌雄の差がないからです。他の三種はほぼ雌雄同色です。タマシギのメスはただ産卵するだけで、すべてを産み終えると、また別のオスとつがいます。④-1.は次の相手は俺だどばかりにオス同士は喧嘩します。逆ハーレムです。また④-2.のグラフは悲しいことに、卵を産み落とす毎に、つがいが連れ添う時間を表しています。最後を産むと縁がきれ解消されます。
⑤-1.http://www.forest-osaka.org/bird/bird018.htmlより引用の抱卵するオスのタマシギ
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52912457/picture_pc_7a32710c2a4fc25f3c0b9d36ddb679d4.jpeg?width=800)
⑤-2.https://www.birdfan.net/2015/09/04/37224/より引用のオスのタマシギとそのヒナたち
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52912498/picture_pc_860a9439248795b2cde888fe4b5efb35.jpeg)
さあ、この縁の切れ目から、タマシギのオスの育メンか始まります。⑤-1.のように産み落とされた卵を自ら抱卵し、短かったつがい関係の時にオス自らが作った巣で、雨風や暑さにも負けずに、約三週間抱卵しましたら、ヒナに孵化します。産まれたてヒナは、水田に営巣するため冷えますので、オス親は羽を広げてヒナたちを毛布で包み込むように翼で温めます。⑤-2.の巣立ちが始まっても幼鳥から、成鳥になるまで育メンします。現代社会の本当ね主夫を早くもタマシギは行います。
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