第744回 野鳥の家紋 ⑵
①https://www.google.co.jp/amp/s/xn--ecknfh5be1fb7bfj4vtc4a1hyfqfya1835purvcn54h.com/post-5549/amp/より引用の黄門様の「三つ葉葵」の御紋
②https://www.kamon18.com/cart/shop/24102.htmlより引用の「鷹の丸」の家紋
鷹狩は身分、特権を象徴するものとして、獰猛な性格から、武威を誇るにはもってこいの象徴です。鷹そのものを形取った家紋は②の鷹の丸、対い鷹とたかじょうがあります。鷹の羽では丸に鷹の羽(源義家の流れ)、違い鷹の羽(片桐且元)、丸に違い鷹の羽(千葉・羽山家と浅野内匠頭)、並び鷹の羽(菊池氏=藤原系)、一本鷹の羽、丸に一本鷹の羽(共に阿部家)。後醍醐天皇の皇子・菊池武光が使用したことから、この鷹の羽紋は全国的な広がりを見せ、全国で三番目に多い家紋だそうです。
③https://kamon.myoji-yurai.net/sp/kamonDetail.htm?kamonName=鷲尾向い鷲より引用の「鷲尾向い鷲」の家紋
貴族に多いとされる鷲の家紋は鷲尾対い鷲(鷲尾家)と檜扇に鷲の羽違い(秋田氏)の二つしかありません。やはり西洋からもたらされたので、継承する家系が少なかったのです。他に珍しいのは鴛鴦で近衛家は夫婦仲の良い鳥はオスとメスで形が異なる姿です。伊達鴛鴦、対い鴛鴦の丸です。山鳥では尾長鳥の家紋は神尾氏、小川氏など。また燕は波つばめで、あと鶺鴒は伊達政宗はもうひとつの家紋は竹に二羽飛雀(仙台笹)の雀ですが、鶺鴒の家紋もあるようです。
④http://freesozai.jp/itemList.php?category=mon&page=mon_017&type=sozaiより引用の「丸に千鳥」の家紋
千鳥とは特定の鳥類を指す言葉ではなく、水辺に生息する小型の鳥のこと。沢山居るので千鳥と呼ばれるようになったといわれています。鷹や鷲なんかと違いこの千鳥は、丸に千鳥を代表として、衣服、調度、器具など、貴族好みの模様として幅広く用いられ、家紋にも転用されました。千鳥の紋は、波間を千鳥が群れ飛ぶ意匠で、躍動感が溢れています。静岡県、愛知県、福島県、茨城県、栃木県に多いです。蔭三つ千鳥に波千鳥、波輪に蔭千鳥、五つ千鳥、中陰の千鳥(嵐家紋章)。
⑤https://www.kamon18.com/cart/shop/0418.htmlより引用の「向かい鳩」の家紋も幅広く採用されています。
鳩が向かい合った二羽の鳩は『八』に見えます。現在では平和の象徴ですが、鎮守の森に群生することから軍神八幡菩薩の使いとして武家に愛され、八幡社の御使いです。また源氏武将の象徴です。鳩居堂の向かい鳩は、熊谷直実が軍功により源頼朝から家紋を賜ったことが由来します。熊谷郷に八幡宮の社領がありました。宮城県など東北に多い。その他に石畳に鳩、杖突鳩、下がり藤に向かい鳩、向ひ飛鳩、寓生(ほや)に鳩 (熊谷直実)、鳥居に鳩(宮崎氏)があります。
⑥https://www.waichiba.com/item/itemgenre/kamonlist/k_kumanohomgutaisha.htmlより引用の熊野権現の「烏」家紋
烏の家紋はやはり熊野権現の烏の家紋が有名で
カラスと言えばハシボソガラスを指しました。熊野権現の使いである紀州熊野三山の象徴は三本足のカラスを八咫烏(ヤタガラス)を表したもの。家紋には対い烏(雑賀孫一)です。伝説の鳥を家紋したのが鳳凰で、鳳凰の丸(関家)。また瑞鳥もあります。平等院、金閣寺の屋根の上には鳳凰が載っています。法隆寺は鳳凰を寺紋としています。あの芝居の歌舞伎座は鳳凰丸を家紋とし、小泉八雲は日本に帰化して鷺を家紋としました。
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