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第2061回 見たこともない鳥

①https://yomeruba.com/serial/picturebook/kimoikedojitsuha/entry-10890.htmlより引用の見たこともない鳥のジュウニセンフウチョウ(体長約35㌢)のイラスト

   ①のタイトルイラストの鳥はパプアニューギニア、ニューギニア、インドネシアに生息しています何かこう言ってはこの鳥には悪いんですが、胡散臭い容姿のジュウニセンフウチョウです。この鳥は黒と黄色が鮮やかな鳥でとても綺麗なんですが、お尻をよく見ると「尻毛」にしか見えない細い針金のような飾り羽が生えています。これは繁殖期になりますと、オスがメスに求愛する時に使う飾り羽で、この飾り羽であります尻毛をメスの顔に擦り付けるとう求愛行動がとても有名な鳥でそのキモいさがみたこともない鳥と言えません。

②https://tokyo.birdlife.org/archives/world/16814より引用のタヒチヒタキ(体長約15〜18㌢?)

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   ②の写真のタヒチヒタキは名前のようにタヒチに生息しています。この鳥の魅力はフルートの音のような鳴き声で、タヒチにある僅かな広さの低地の渓谷でしか聞くことは出来ますが、そのタヒチの位置する太平洋地域ほど多くの鳥が絶滅に瀕している場所はありません。多くの種が小さな島で進化し、捕食者や競争者がいない状態で繁栄して来ました。そして人間がやって来て外来の動植物を持ち込み、壊滅的な結果を招きました。20年前、タヒチにはたった19羽のタヒチヒタキがいただけでした。それが現地の保護活動により、ネコ、九官鳥、ネズミ、アリなど様々な捕食者を抑制してタヒチヒタキを文字通り敗北の危機から救ったのです。2017年には70羽が記録されました。

③https://www.pinterest.jp/pin/146789269090703708/より引用のソデグロムクドリ(体長約20㌢)

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③-2.https://torinozukan.net/sp/kanmurishiromuku.phpより引用のカンムリシロムク(体長約25㌢)

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   ③-1.の写真のソデグロムクドリは、ほんの20~30年ほど前までは、島のあちこちで見られる鳥だったようです。しかし、③-2.の写真の同じくバリ島に分布する超希少種カンムリシロムクの捕獲が禁止されたことから、その代わりにということで乱獲が始まってしまいました。こんなに白くて綺麗なムクドリの仲間はそういません。このソデグロムクドリも、推定総個体数はわずか数百羽と言われており、早く保護をしなければ数年で絶滅してしまう数値です。しかし、カンムリシロムクと比べると、本種に対する扱いは冷たいもので、未だ法的な規制はされていないとの事は情けない。

④http://blog.livedoor.jp/aoitorikotori/archives/1876436.htmlより引用のタイタイロムシクイ(体長約14〜16㌢)

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   ④の写真はタイタイロムシクイといいます。当初は、タイに生息していますタイロムシクで、この名前が付いたと思っていましたら、この鳥は世界で最も希少な鳥の一種で、ケニア南部のタイタ丘陵の頂上付近の断片的な森林にのみ生息しています。僅か500㌶の狭い区域に生息しているイロムシクイの仲間のようです。山地森林の生息地が違法伐採により更に断片化が進む中でも、何とか持ちこたえているようです。現在の個体数は恐らく100羽以下と言われています。保護が必要です。

⑤-1.https://tokyo.birdlife.org/archives/world/1496より引用のキガオミツスイ(体長約20㌢)

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⑤-2.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6%E7%A7%91より引用のアメシストタイヨウチョウ(体長約14㌢)

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   この⑤-1.の写真のキガオミツスイは果汁食の仲間として知られる⑤-2.の写真のアメシストタイヨウチョウによく似ています。オーストラリアの、シドニーのタロンガ動物園で飼育されるキガオミツスイ。消滅の瀬戸際にあり、国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」2012年版では、絶滅危惧IB類(絶滅危機)からIA類(絶滅寸前)へと保護の優先度が高まりました。オーストラリア南東部にだけ生息し、IUCNによれば過去数十年間で個体数が急減しているようです。農地と住宅地の開発により、現在残っている数百羽は、果汁を他の甘いもの好きの種と争わざるを得なくなっています。干ばつや農地の拡大で森林が分断され、花の蜜をめぐる他のミツスイ種との競争が激化した為です。


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