![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211701/rectangle_large_type_2_1284bf035fbea574798889e3838af778.jpeg?width=800)
第1973回 鳥の口の中
①-1.Twitterより引用のヒナのコキンチョウの口の中
①-2.https://togetter.com/li/1708488より引用のコキンチョウ(体長約12.5~14㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211714/picture_pc_10a3ccc93331027f02183f1494016646.jpeg?width=800)
①-1.のタイトル写真のヒナの口をご覧になられて、皆さんはどう感じられたでしょう。私は気持ち悪くなりました。とても産まれたてのヒナとは思えません。エイリアンのように感じました。このヒナたちの親鳥といいますと、①-2.の写真のカラフルな原色のコキンチョウです。オーストラリア北部から北西部にかけて雨期に南下する漂鳥です。またカエデチョウの仲間といいますと、余計にややこしくなりますので、身近な鳥でいいますとブンチョウの仲間みたいです。いったいなぜ、そんなコキンチョウのヒナは、口の中がこうなっているのでしょう。その理由は子育てにあり、親鳥が暗闇の中でもヒナたちの口がどこにあるかわかるように、わかりやすくなっているようです。親鳥たちはこの光るビーズを見て、彼らがまだ養う時期である事を知るといわれているようです。今回のテーマは「鳥の口の中」はどんな色なんだろうかです。コキンチョウのヒナの口の中がエイリアンのようなのはヒナの時期だけです。よくまだ一人前に慣れない人のことを「お前はまだクチバシが黄色い」といいます。巣立ちはしたものの親鳥からまだ給餌を受けている幼鳥のクチバシの根本は黄色いです。一人前ではないの証拠です。
②-1.http://suzumehiyo19.livedoor.blog/archives/22160751.htmlより引用の赤い口のヒヨドリ(体長約27㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211800/picture_pc_559d8e2df62cc6fae23a2566613ef372.jpeg?width=800)
②-2.https://degibird.com/yacho/oyosikiri.htmlより引用の赤い口のオオヨシキリ(体長約18㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211808/picture_pc_be62586c574cea2a463704548198ea7c.jpeg?width=800)
②-3.http://ogurin1961.blog129.fc2.com/blog-entry-11602.html?spより引用の赤い口のホトトギス(体長約28㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211822/picture_pc_cdc60c6bc95b097490072d39369a164e.jpeg)
鳥で口の中が赤いのは、身近な鳥では②-1.の写真のヒヨドリがいます。よくヒヨドリは公園などの街路樹で、ピラカンサやハナミズキの赤い実を食べているから赤い口になったではないのですが、写真のように赤いです。また②-2.の写真の夏鳥の葦原に生息するオオヨシキリは、葦原で目立たないようにするために身体の色は保護色となる地味な色合いですが、対照的に口の中は派手な赤。私は口の中を怪我しているのではないかと思ったほどに赤が目立ちます。三番目の②-3.の写真のホトトギスは、文豪正岡子規の「子規」とはホトトギスの漢字表記です。彼がこのペンネームを使用致しましたのは、肺結核を患った彼が口の中が真っ赤で、血を吐いて鳴いているようだと言われるホトトギスと喀血する自身を掛けて「子規」というペンネームを使用致しました。その他には、コサギ、ウミネコなどのカモメ類、ツツドリの托卵類、アカショウビン、カヤクグリ、キクイタダキなど、赤い口の鳥が一番多いといいます。
③-1.https://blog.goo.ne.jp/tek-tek930/e/2c4448e81437baa77d41035cd6bc10a9より引用のオレンジ色の口のジョウビタキ(体長約15㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211831/picture_pc_6d08498ccd7c93ed71afecf3bfd57c72.jpeg?width=800)
③-2.http://blog.minigarage.net/?eid=912001#gsc.tab=0より引用のピンク色のカワセミ(体長約17㌢)の口
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211845/picture_pc_761e3e1b7faf1e6291d1c2816a01136d.jpeg)
③-3.https://www.google.co.jp/amp/s/kitamoto72.exblog.jp/amp/30839116/よりおおあくびしたピンクの口のヨタカ(体長約29㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211856/picture_pc_5e62bc6e2e2906a8435eec06e6ff7fe0.jpeg?width=800)
鳥の口の中の色は赤だけではありません。赤系のオレンジ色やピンク色の口の中の色もあります。オレンジ色の代表的な鳥は③-1.の写真のジョウビタキです。お腹の色もオレンジ色ならば、口の中もオレンジ色です。他にはウグイスがいます。また、意外と多い口の色がピンク色です。③-2.の写真は背中が青の構造色、お腹がオレンジ色の「清流の宝石」と言われるカワセミと、③-3.の写真は「夜の客引き夜鷹」を意味するカワセミと正反対の夜行性で、暗褐色や褐色のヨタカは共に口の中はピンク色です。他にはタンチョウ、モズ、シメもいます。怖い顔で有名なシメもピンク色です。
④-1.https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/ooyoshikiri-koyoshikiri-chigai/より引用のオオヨシキリ(体長約18㌢)とコヨシキリ(体長約13㌢)の口の中
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211884/picture_pc_065ba30890f9bcd0956f6abe6252cda7.jpeg)
④-2.https://www.tajima.or.jp/nature/bird/145891/より引用のサンコウチョウ(写真はオス、体長約45㌢)のエメラルドグリーンの口の中
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211897/picture_pc_68dd92b8dfb5f55d8530814f52c31416.jpeg?width=800)
④-3.http://iso96z.blog.shinobi.jp/野鳥たち/サンコウチョウ%E3%80%80メスより引用のメスのサンコウチョウ(体長約17㌢)の黄色い口
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211913/picture_pc_7052af0f326c48d98b424a89d3976572.jpeg)
赤い口とその系列のオレンジ色とピンク色の口の鳥を紹介致しましたが、この頃の最初は黄色です。面白いことに、④-1.の写真は②の項で紹介致しました赤い口のオオヨシキリとその仲間のコヨシキリです。オオヨシキリと同じく夏鳥です。同じ葦原に生息致しますのに、口の中の色は黄色です。同じく夏鳥でウグイスの仲間のメボソムシクイです。この小さな鳥の口も黄色です。そしてこの頃の一番の不思議が、私が勝手に「地球外生物」と呼んでいますやはり夏鳥のサンコウチョウのオスです。繁殖期に「月・日・星・ホイホイホイ」と鳴きます。顔にはブルーのアイリング、身体より長い約30㌢くらいある、まさに神秘的な鳥です。そのオスの口の中の色は写真のようにエメラルドグリーンです。また、④-3.の写真のサンコウチョウのメスの口の中の色は黄色みたいです。
⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/www.hiroshijp.com/2010/12/26/when-you-find-a-baby-crow-on-a-road/amp/より引用の赤い口のヒナのハシボソガラス(体長約50㌢)
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211928/picture_pc_f20d3e5d051df18e07d82415c4abf73f.jpeg)
⑤-2.http://birder-yamame.air-nifty.com/bird/2010/04/20100403-04-3-2.htmlより引用の成鳥のハシブトガラス(体長約56㌢)の黒い口
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211938/picture_pc_d910aac1c20bd8bb06f082520a780012.jpeg?width=800)
⑤-3.https://sekainotori.com/1861.htmlより引用のノゴマ(体長約15㌢)の黒い口
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211952/picture_pc_b6e39b3e6e70ee9f467a1804087ed19d.jpeg)
⑤-4.https://www.google.co.jp/amp/s/notorisha.naturum.ne.jp/a2926948.htmlより引用の黒い口の中のセッカ(体長約12㌢)
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74211963/picture_pc_c7cc40952f26a9c7064d3f49f6c91a71.jpeg)
前項のサンコウチョウの雌雄はそれぞれ口の中の色がエメラルドグリーンと黄色と違いますが、日本の昔の「お歯黒」は歯を黒く染める化粧法のことですが、鳥たちには自然と口が黒い鳥がいます。⑤-1.はハシボソガラスのヒナです。ご覧頂きますと、口の中の色は赤いです。このヒナが⑤-2.の写真の同じカラスの仲間のハシブトガラスの口の中は成鳥になれば黒くなるようです。ほかの口の中が黒い鳥で有名なのは、⑤-3.の赤いマフラーをした旅鳥のノゴマです。クチバシ自体も黒い内外共に黒い口の鳥です。漂鳥で、繁殖期に生息するススキのしげる草原で「ヒッヒッヒッヒッ」とクチバシいっぱい広げ黒い口中を見ると真っ黒です。この他の口が黒い鳥は、ツミ、オオルリ、カケスあたりが口の中が真っ黒だということです。
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