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第828回 キツツキも…

①https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/akihisa-illustration/entry-10817275195.htmlより引用のイラスト

   『フクロウ』もややこしい野鳥の総称ですが、まだ『フクロウ』には個別種として、フクロウはいます。しかし『キツツキ』という総称の中には日本国はいざ知らず、世界に目を向けても個別種で『キツツキ』はいないのです。総称のキツツキ目はキツツキ亜目とキリハシ亜目に分かれます。その中でキツツキ科があり、この中でこの仲間のことを昔はケラと呼ばれ、今は『キツツキ』と呼ばれています。その『キツツキ』とネット検索してみますと、一番現れるのは②のアカゲラです。

②https://www.google.co.jp/amp/s/innervate.exblog.jp/amp/19939708/より引用の「キツツキ」の代表格のアカゲラ(体長約24㌢)

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    総称の『キツツキ』は古名の「ケラ」も現在使用している「キツツキ」も漢字表記では「啄木鳥」です。あのモズの漢字表記が二文字なのに「百舌鳥」と三文字の漢字と一緒で、このケラも三文字です。②の写真のアカゲラのようにほとんどの「キツツキ」には〜ゲラと古名ですがキツツキを表す呼称を後ろに付けています。また『キツツキ』はその名の通りに木を突く仕草から名付けられたのですから、大きな巣穴の樹木が豊富な場所にしか生息することは出来ないのです。

③身近な「キツツキ」のコゲラ(体長約15㌢)

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   国内最大級の大きさを誇る体長約46㌢のクマゲラは北海道や東北の一部しか生息することが出来ないのです。この③の写真のコゲラはその体長約15㌢の小型の「キツツキ」です。コゲラの身体が比較的に小さいことで、そんなに太い樹木がいるわけでもなしに、小さな樹木の枯れ木に直径約3.5㌢の穴を掘るだけなので、間近な「キツツキ」と言えます。大きさはスズメと同じく体長約15㌢で鳴き声は「ギー、ギー」と鳴きますし、また小さいながら、縄張り確保のドラミングもします。

④変わった「キツツキ」のひとつのキバシリ(体長約14㌢)

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   また④の写真のキバシリは『キツツキ』ではありませんが、ご覧のように『キツツキ』と同じように木の幹に垂直にとまったり、反対にぶら下がり、木を登る姿から、漢字表記も「木走」となりました。木の幹に住む小さな昆虫類やクモを主食としていて、幹に尾をつけて体を支え、這うような姿勢で幹をらせん状に上下し、餌となる虫を漁るその行動は『キツツキ』そのものです。でも『キツツキ』でないその証拠はキバシリのそのクチバシは緩やかに下向きにそっています。

⑤https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/235552/blog/37625912/より引用の奇妙な「キツツキ」の代表格のアリスイ(体長約17㌢)

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   この⑤の写真は列記とした『キツツキ』の仲間のアリスイなのですが、名前には「ゲラ」と『キツツキ』を表すネーミングの一部がありません。漢字表記も「蟻吸」にも「啄木鳥」の表記さえありません。アリスイの英名は"Jynx torquilla"であのジンクスの原語はギリシア語から表され、アリスイは『キツツキ』の中でも独立した地位を持つ「アリスイ」に属します。『キツツキ』なのに渡鳥で、日本では北海道、本州北部では夏鳥で、本州中部以西では冬鳥と何故か謎めいています。

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