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第608回 野鳥の雌雄判別

①https://jp.123rf.com/photo_35595891_大きな赤いハートの下でキス愛のかわいい小さな男性と女性のロビン鳥落書き.htmlより引用のイラスト

   人間でも最近は着ている服や髪型、又は喋り方などで、男か女の違いがわからない人がいます。ましてや女装しているとか、性転換なんてしていたら、お手上げの時があります。でも人間の場合はそんな人たちはそう多くは存在しないので、大概が男か女かの見分けは簡単につくと思います。でも、人間より野鳥は小さくて、また殆ど木の上や電線などにいます。そして雌雄同色の野鳥ともなると、外で観察するだけではまったく雌雄の判別が出来ない事なんて、日常茶飯事です。

②お馴染みのメジロ(雌雄とも体長約12㌢)

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   身近な雌雄同色の野鳥は沢山います。この②の写真のメジロもまたそのひとつです。春先になると、どからともなく梅の木や桜の木のある民家の庭先に、つがいで現れ、二匹で仲良く花の蜜を吸いながら「チー、チー」という地鳴きで鳴き交わします。その声につられて、もっと身近なスズメヒヨドリが、花の蜜を吸うために寄ってくるのです。このメジロの雌雄分別はオスがメスより全体的色が濃い。目付きが鋭く、ちょっと大きい。

③群れないけどつがいで行動するキジバト(雌雄とも体長約33㌢)

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   ハトの仲間で群れを好まないのはこの③の写真のキジバトです。キジバトの漢字表記は「雉鳩」その名前の由来は派手オスのキジでなく、地味なメスのキジに色合いが似ているからキジバト。またキジのように山あいに生息していたから、別名「ヤマバト」の名前が付いています。単独でいるか、つがいでいるかのキジバトは、冬を除いてスリーシーズン繁殖期。雌雄の区別はほかのハト動揺にに少し大きいオスがメスに言い寄ります。

④https://blog.goo.ne.jp/shikokusaburou-4157/e/655facf1cad42c424035b0787377b18bより引用のフクロウの仲間アオバズク(雌雄とも体長約29㌢)

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   ④の写真はフクロウの仲間で、それも二つに分けてそのひとつのミミズクの仲間のアオバズクです。この分類も耳の形をした羽角があるのがミミズクとし、ないのがフクロウとしました。しかし実際にはこのアオバズクにはないし、トラフズクコミミズクには羽角はあります。またアオバズクの縦斑とトラフズクの斑はオスの方が大きく、色合いも二種とも濃いですが、コミミズクの方はオスの色合いが薄くて、メスの方が濃いという反対現象です。フクロウ類は判別が難しいです。

⑤地味な色合いのヤマガラ(雌雄とも体長約14㌢)のつがい

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   ⑤の写真のヤマガラももっと身近な野鳥であるスズメよろしく、同じような大きさと同じような地味な色合いの雌雄同色の野鳥です。それもそのはず、分類上は同じカラ類の仲間なんですから。このヤマガラは人間で言えば、コツコツ働く地道に生きている共稼ぎ夫婦って感じの世話焼き夫婦みたいです。また、冬場のカラ類の「混群」にも積極的に参加して、カラ類の仲間に硬い木の実まも砕いてやって鳥助け。こんなヤマガラはメスのほうが華奢で、色合いもオスより薄いです。

⑥黒いマントのハシブトガラス(雌雄とも体長約56㌢)

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   やっぱり登場しました⑥の写真は黒マントのハシブトガラス。この街の嫌われ屋さんは、以前は街中にはいなかったのです。今では身近な野鳥のひとつです。環境の変化というか、街中のゴミ出しが蓋のついたゴミ箱からポリのゴミ袋に変わった時、このハシブトガラスはさぞ喜んだことでしょう。人間が袋に餌を置いてくれていると…また相手がオスかメスか当人達はわかっているけど、私たちには左の少し体格が良いのがオスと思いきや、オスのクチバシが少し大きいらしいです。

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