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第867回 平和のシンボルは鳩?

①https://www.google.co.jp/amp/s/sanpaolo.or.jp/%3fp=8400&ampより引用の「平和のシンボル」の鳩

   平和のシンボルというと「鳩」が定番です。広島や長崎の原爆記念式典の時や、何か平和をの願う時ならこの①のタイトルの写真のような白い「鳩」が一斉に放たれ、その姿が大空いっぱいに広がります。白い「鳩」は『ノアの方舟』や他の神話にも登場しており、やがて平和や愛の象徴になったといわれています。平和のシンボルとして、「鳩」がオリーブの枝をくちばしに咥えて飛んでいる構図は聖書に由来するシンボルです。

②https://www.pinterest.jp/pin/477592735474294387/より引用の「平和のシンボル」マーク

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   「鳩」は創世記の『ノアの方舟』の洪水の物語に登場します。その人の命さえ奪う洪水がひいて、これからどうなるかと、皆んなが思った矢先に、オリーブの枝を咥えて、箱舟に戻ってきた「鳩」は、神の罰である洪水が終わったことを知る話があります。主である神の許しを得たノアとの命の架け橋を「鳩」が担ったのです。オリーブの枝を持つ鳩は、神と人間の和解のシンボル、人間が神との和解によって得た平和な世界を共に築いていく平和を象徴するシンボルとなりました。

③https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/dougenzaka-tabaco-shop/entry-12151940609.htmlより引用のタバコのピースのデザイン

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   さあ、③の写真のデザインのイラストはどんなイメージを持って、このオリーブの枝葉を咥えた「鳩」のデザインとなったのでしょうか。答えは4の写真のように、今でも販売されていますタバコのピースの箱や缶のデザインです。現在のように健康被害を考えなかった当時に、私たちの嗜好品として、コーヒーと同じような感覚で、ちょっと一服という感じでした。またピースはタバコの香りも良かったのですが、ニコチンの含有量が高く決して身体には良くない最有力のタバコです。

④https://j-town.net/tokyo/news/localnews/260476.html?p=allより引用の街中の「鳩」のカワラバトことドバト(体長約33㌢)

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   また私たちが「鳩」というと④の写真のカワラバトことドバトを思い浮かべます。街中で人の集まる公園や、神社仏閣、最近では駅のホームを首を振りながら、ちょこちょこ団体で歩き回っているのが、私たちがいう「鳩」です。最近ではヤマバトと呼ばれていたキジバトも街中に進出していますが、やはりまだまだ街中に溢れ出ているドバトが「鳩」の位置を占めています。カワラバトと呼ばれた時は飼鳥であり、伝書鳩とかレース鳩として、人間に改良された姿形がいまのドバトです。

⑤https://note.com/hiho2351/n/n0cbf18bd7ae3より引用のドバト同士の喧嘩

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   同じ「鳩」なんだから平和のシンボルとしても、ドバトでいいんじゃないと思っても、いま街中にいるドバトを見たら、餌をくれそうな人の周りに群がって、足元を見ればドバトがまつわりついている。もしくは突然何十羽が一斉に飛びたち、小さな餌やりをしていた子供がびっくりして泣いちゃったり、今でこそ防止対策をとっていますが、駅のホームは糞害。そして恐ろしいのは、縄張り内によそ者が入った時の喧嘩の仕方が凄いです。飼鳥だっただけに、相手が死ぬまで制裁します。

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