見出し画像

第1813回 日本の縁起の良い鳥

https://omiyage.co.jp/blog/how_to/omen/より引用の縁起の良い長寿の象徴の「鶴と亀」

   日本で昔から「縁起物」と呼ばれる生き物が幾つもあります。虫であるとか、動物であるとか、ここでは当然に鳥を取り上げます。まずは①の「鶴亀」です。もうこれは多くの方がご存知だと思います。鶴は千年、亀は万年も生きるとされ、ともに長寿で縁起がとてもよいとされます。「淮南子―説林訓」などに記載されています中国の伝説によることばです。古くから長寿の象徴とされ、慶事には鶴亀にことよせて祝う習わしが今日まで続いています。敬老の日には欠かせない言葉です。

②https://proverb-encyclopedia.com/naminitidori/より引用の「波千鳥」 

画像1

   千鳥とは水辺に棲み、群れで飛ぶ鴨とか雁とかの水鳥の総称です。日本には色んな千鳥が春と秋にやってきます。「千鳥=千取り」にかけて「勝運祈願」「目標達成」などの意味があります。②は波模様と組み合わせた「波千鳥」という模様です。昔から万葉集などで詠まれ、親しまれている和柄です。波間を世間に喩えて、「共に荒波を乗り越えていく」という意味があり、「夫婦円満」「家内安全」「平穏繁栄」などの意味を持つ縁起のいい柄です。日本手ぬぐいなどに見られます。

③https://item.rakuten.co.jp/kizamu/glass-022/より引用の縁起の良い「不苦労」のフクロウ

画像2

   「森の物知り博士」「森の哲学者」と呼ばれ、昔から親しみのあるフクロウ。以前からふくろうは縁起の良い「幸運の鳥」と言われています。フクロウは漢字で「不苦労=苦労しない」と当て字し「福来朗=福が来る」と縁起のよい物とされ、名称は「福老=豊かに年をとる」「福龍=幸せを運んでくる」ともされています。また日本以外でも、ローマ神話では「知性の象徴」としてエジプト神話では「神秘の聖霊」として登場します。危険を予知できる予言者としても有名な存在です。

④https://www.irasutoya.com/2012/12/blog-post_4397.html?m=1より引用の初夢で見ると縁起が良い「一富士・二鷹・三茄子」

画像3

⑤https://www.photolibrary.jp/img194/120021_1277789.htmlより引用の幸運なツバメの巣

画像4

   私たちに身近な野鳥のひとつに春先に生まれ故郷の日本に帰ってきます夏鳥のツバメがいます。ツバメの身近さは、民家の軒先に営巣して、産卵し、子育てをすることです。いつの昔からはわかりませんが、人の住む家に巣作りをすれば、天敵から守られると考えたのでしょう。ツバメは鬼門という災いが入ってくる処には巣を作らないと言われている為「燕が巣を作る=鬼門ではない=幸運が訪れる、商売繁盛」とされています。ところが今では糞害を嫌がられ、排除されたりします。

⑥https://buhitter.com/search?q=ふくら雀&order=2より引用の「厄をついばむ=家内安全・一族繁栄」のふくらすずめ

画像5

   ツバメなんかより、身近な野鳥のスズメは一年中見られます。そんな私たちの住んでいます街中に見られるスズメも寒い冬になりますと、⑥のイラストのように、全身の羽毛を膨らませて寒さ対策をしているのですが、昔のお百姓さんはスズメが太るくらいたくさんお米が獲れたと感じたようで、このまんまるの雀を「豊作の象徴」と感じ、縁起物としました。そもそもスズメは「厄をついばむ」とされて、一族繁栄・家内安全や『寿』『福』『財』の徳が備わると言われています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?