第1335回 鳥なのか、違うのか
①http://chinese.efreenews.com/a/ni-shi-shi-ne/ampより引用のなんだろうか
①の写真は中国南西部にある貴州省貴陽市で釣りあげられた頭は鳥のように見えるので、 「バードフィッシュ」と名付けられたようです。身体は通常の魚の白いものでしが、その先端にはまるで相応しくない形状の頭部がついています。その頭部は、魚というより、ハトやオウム、あるいはイルカのようにも見えます。コイ科の仲間だと考えられ、その頭部の形状は「パグヘッド」と呼ばれ、魚の間では、しばしば見られる奇形なのだそうです。この場合は鳥ではなくコイの変種です。
②-1.鳥だけの名前ではなかったメジロ(体長約12㌢)
②-2.https://kurashi-no.jp/I0018218より引用の鳥の名前でもあるサカナのメジロ
①の項はたまたま見つかった頭が鳥の頭部のような魚のコイの変種であるとわかる誰が見てもサカナであることがわかる一枚の写真ですが、口伝えに『メジロ』と言われましたら、殆どの方が野鳥のメジロであると答えると思います。しかし、魚に詳しい方ならば、魚でもあると答えると思います。メジロの親はブリで、ハマチもメジロ(地方にもよります)もブリになる過程での名前です。俗に言われる『出世魚』に当たります。『メジロ』と言われましたら、鳥にも魚にもある名前です。
③-1.https://www.zukan-bouz.com/sp/syu/シマアジより引用の鳥の名前でもあったシマアジ
③-2.サカナだけでなかったカモの仲間のシマアジ(奥側がオス、手前がメス共に体長約38㌢)
ネットで調べる前には、野鳥にシマアジと言う名前の鳥がいることは全く知りませんでした。②の項の『メジロ』と言えば野鳥であるメジロと関西に住っているおかげかブリの成長過程のひとつであるメジロの存在を知っていました。この③-1.のサカナのシマアジは知っていますが、③-2.の野鳥のシマアジは知名度は低いです。シマアジ(縞味)の『縞』はオスの眉斑や羽の縞模様からで『味』は食用にして食べれば味が良いということで名付けられたと言う説があります。魚のほうは美味。
④-1.https://kanji.jitenon.jp/kanjio/7202.htmlより引用の"鳥"なのか、"魚"を表すのかわからない漢字
④-2.魚へんに「鳥」と書いて、ウ(鷠)は鵜の総称(写真はカワウ、体長約81㌢)
今度は漢字の読みの紹介です。④-1.の漢字は一字ですが、魚編に「鳥」でなんと読むのでしょうか。今までいっぱい鳥が絡む漢字を見てきましたけれどもこの『鷠』はサカナのことでもありそうで、鳥のことでもありそうです。これまでに鳥と魚がすべて関わっていますが、どうしてか考えてみますと、空を自由に飛ぶ鳥と、水中を自由に泳ぐ魚に昔の人は憧れて、それが名前に表れたと思います。『鷠』の読み方は訓読で「ウ」音読で「ギョ」「ゴ」。正体は野鳥の総称のウです。
⑤-1.https://news.line.me/issue/oa-esse/jip2b0b8dpc0より引用の鶏魚(イサキ)
⑤-2.https://tsurimaru.jp/articles/891より引用のサカナのイサキ
⑤-3.https://www.yamada-egg.com/blog/news/鶏のトサカは何のためにある!?/より引用のニワトリの鶏冠
④の項では一字の漢字『鷠』が鳥か魚かで、野鳥の「鵜」と言う水鳥のウの総称であると言うことです。ではこの⑤-1.のイラストの二文字の単語はどう読んで、また『鶏』の『魚』とはどんな魚なんでしょうか。今回は魚とわかっていても、ニワトリと冠名が付くサカナとはと調べてみますと、⑤-2.の写真のイサキと言う白身魚です。色んな漢字表記があり「伊佐木」「伊佐幾」も。またなぜ冠に⑤-3.の写真のニワトリが付くのかは、イサキの背鰭がニワトリの鶏冠に似ているからだとか。
⑥-1.タンチョウ(左側がメス体長約130㌢、右側がオス体長約140㌢)を漢字表記すると「丹頂」
⑤-2.漢字表記で「丹鳥」は鳥ではなくホタル
これまでは、鳥か魚というものでしたが、この⑥の項では色んな生き物が鳥に関わって、⑥-1.の写真はタンチョウ(漢字表記は丹頂)です。⑥-2.の写真はやはりタンチョウ(漢字表記は丹鳥)。ぱっと見ましたら、野鳥のタンチョウと思ってしまいます。『丹鳥』とは鳳凰の異名ともありますが「ホタル」のことでもあります。古くはけだものの一部も『○○の鳥』と言い『穴鳥』は「鼠」『蚊食鳥』は「蝙蝠」『木の実鳥』は猿『迷わし鳥』は
「狐」『紅葉鳥』は「鹿」『夢見鳥』は「蝶」。
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