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第855回 地震を予知する野鳥(キジ 10回目)

①https://www.tenda.co.jp/newsrelease/20160901_4515.htmlより引用のイラスト

  いま、大地震が日本の阪神大震災を皮切りに東北大震災、そして世界各地にも起きています。今現在の最新科学をもってしても、地震を予知することはできません。昔の人は地震が起きるのは地中にいるナマズが暴れているからとか、幼少の頃に年寄りから聞かされました。また地震を知るのは井戸水か枯れたら地震が起きるとか、地震前日の夕方に地震雲が現れたら地震が起きるとか、カラスや飼い犬、猫が地震の間近に落ち着きなく暴れていたとか、昔から色々言われています。

②https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/catfish.htmlより引用の地震予知の生き物はナマズ?

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   ②の写真のナマズは当たり前ですが、地中に潜って暴れている、こんな話しを今の子供にしても鼻から信じるわけがありませんが、ナマズは色んな研究の結果、ナマズはコイなど他の魚種にはない水中の微弱な電位差を感じる能力があり、その感覚の鋭さは人間やコイなどが感じる能力の100万倍に近い0.05μV/cm付近で、特に1Hz~30Hz程度の低周波に敏感であると報告しました。これは琵琶湖に乾電池が一個投げ入れられた時に発する電流を感知できる能力かナマズにあります。

③地震を予知すると言われるキジ(オス体長約80㌢、メス体長約60㌢)

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   また地震雲は、大きな地震の前後に出現するといわれる雲です。特殊な形をしているとされますが、そのような雲と地震の発生の関連は、地球科学や気象学、そして一般的な科学としてほとんど認められていません。しかし、鳥類が騒いだ後に地震がやってきたというのは、現在でも科学的には証明されてはいませんが、以前の第417回のアトリの大群が地震前に飛び去ったというのは『古 日本書紀』にも記されていることなのです。対して『古事記』にキジも地震予知で登場します。

④「母衣打ち」するキジ

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  キジで有名な仕草はこの④の写真の「母衣打ち」です。繁殖期に縄張り宣言やメスへの求愛ディスプレイです。そして「雉も鳴かずば撃たれまい」は滅多に鳴かないキジは鳴く時にはいつもは「ケーン、ケーン」が早口に「ケン、ケン」と縮めたように鳴く時には、地震が来ると言われています。私はキジの「母衣打ち」がその予知のひとつと思っていましたがそれは間違いで、⑤の写真のように夜に飛び回って、いつもとは違う短い鳴き声か何度もしたら地震予知かもしれません。

⑤https://gensun.org/pid/1869899より引用の夜にキジが鳴くと地震

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   2011年に起きた東日本大震災では、前日、気仙沼に生息するキジが海鳴りの後に鳴いたという報告もあり、気仙沼付近ではもともと「海鳴りの後にキジが鳴くと地震が起きる」という言い伝えがあったため、警戒する声があがっていました。キジが地震を予知できる科学的根拠として、足の裏に振動を察知する感覚細胞があることが挙げられます。実際に地震が起きる数秒前ならまだしも、前日から感覚細胞で揺れを感知できるとは考えにくく、予知のメカニズムは解明されていません。

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