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第1465回 鳥の大工さん

※https://buhitter.com/search?q=大工さんの日より引用の鳥の大工さんのイラスト

⑴-1.http://blog.livedoor.jp/doubutu_irasuto/archives/9633120.htmlより引用のアカゲラ(体長約24㌢)の巣

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⑴-2.http://www.ranhaku.com/web01/c2/1_10suana.htmlより引用のアカゲラのねぐら

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   ⑴-1.のイラストはキツツキの仲間のアカゲラです。日本では北海道に亜種エゾアカゲラが、本州、四国に亜種アカゲラが留鳥として周年生息します。殆どのキツツキがクチバシを使って、写真のような樹木の幹に穴を開けて、巣を作ります。鳥の中で最も大工さんと呼ぶに相応しいです。⑴-2.の写真はキツツキのねぐらです。そんなキツツキはただ樹木に穴を開けて、巣を作るだけでなく、繁殖期の子育てが終わっても、その巣穴にもう一つ外敵からの逃げ穴を開け、再利用します。

⑵-1.https://mushinavi.com/navi_bird/data-uguisu.htmより引用のウグイスの巣(写真はメス、体長約14㌢、オス体長約16㌢)

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⑵-2.https://www.misawa.co.jp/50th/sumai/village-mountain/uguisu.htmlより引用のウグイスの巣の構造

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   ⑵-1.の写真はウグイスのメスです。ネットに投稿される写真は殆どがオスです。しかし、オスは営巣にが入ることはないのです。ウグイスは一夫多妻の繁殖です。何羽のつがい相手がいて、いくつものメスが個性的な巣を作ります。その巣作りはメスが造り、外見は一見するとボサボサに見えますが、これは見つかりにくくするためのカムフラージュ。細長い葉を巻きつけたり、差し込んだりしてあり、内側はしっかりした球形の空間になっています。またこの巣は藪中の地表近くです。

⑶-1.https://blog.goo.ne.jp/gunma-daisuki/e/1f2db31780055c9fe52b3e88a44f755cより引用のエナガ(体長約14㌢)の巣

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⑶-2.https://www.1101.com/enaga/2012-04-03.htmlより引用のエナガの巣作りの下地

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⑶-3.https://www.misawa.co.jp/50th/sumai/village-mountain/long_tailed_tit.htmlより引用のエナガの巣の構造

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   ⑶-1.の写真は可愛いことで人気のあるエナガとその巣です。エナガの巣を見てみると、緑と白いもので作られているようです。古い桜の木の枝別れしたところに、クモやガのマユの糸でコケなどをドーム状にまとめ中にたくさんの羽を入れた断熱効果の高い巣をつくります。こんもりふくらんだお椀状にすることで、カラスなどの外敵は桜の木のコブと勘違いし、巣の存在に気づかないのです。巣を作る向きは、風向きや日当たりが違うため、入り口の向きを変えて巣内を快適にします。

⑷-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/a-blogger7/entry-12464131659.htmlより引用のコチドリ(体長約16㌢)の巣

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⑷-2.http://blog.livedoor.jp/kamenarigawa/archives/2068442.htmlより引用のコチドリの卵を産んだ巣

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⑷-3.https://www.misawa.co.jp/50th/sumai/village-mountain/little_ringed_plover.htmlより引用のコチドリの巣の構造

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   ⑷-1.の写真はコチドリの巣です。パッと見た感じでは、河原の小石の上に座っているだけかと思います。⑷-2.の写真はコチドリの卵があります。これもパッと見た感じでは、卵かどうかもわかりません。河原などに小石を集めた巣を造ります。転がって割れないように、卵の周りに小石を丁寧に並べます。巣に使われる小石は卵とヒナの模様にそっくりなため外敵に見つかりません。ヒナを守る機能をしっかりと追求したからこそ生まれたシンプルな造りは、周りの景色に溶け込みます。

⑸-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/yatyoukansatu-burogu/entry-12604094615.htmlより引用のカイツブリ(体長約26㌢)の浮巣

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⑸-2.https://gramho.com/explore-hashtag/カイツブリの卵より引用のカイツブリと巣の卵

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⑸-3.http://www2.kobe-c.ed.jp/shizen/yacho/kansatu/06017.htmlより引用のカイツブリの浮巣の構造

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   ⑸-1.の写真のカイツブリは数多い水鳥の中で、その生活のすべてが水と深く関わっている鳥は少ないと思います。鳥なのに、飛ぶことが苦手で水上を滑走しながら飛行し、櫂のような趾は潜水には役立ちますが、歩行も困難な様子です。よって陸上より水上生活が主です。⑸の三つの写真のように水上に浮巣を作ります。水中に繁茂する水草の上やヨシの茂みの中に沈まない流されないよう工夫し、営巣します。水辺植物の葉や茎、藻類をつがいで集めて、直径50㌢ほどの巣を作ります。

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