見出し画像

第1333回 野鳥の別名 ⑷

①https://www.istockphoto.com/jp/イラスト/野鳥?mediatype=illustration&phrase=野鳥&sort=bestより引用の野鳥のシルエットのイラスト

②松葉の中を行き交うキクイタダキ(体長約10㌢)

画像1

   ホトトギスとともに今では托卵することで有名で、鳩時計の鳴き声は「カッコー」で、本当はカッコウの鳴き声で、別名が『カンコドリ(閑古鳥)』の名前であれば困るから「鳩時計」になりました。日本で一番小さな野鳥は何かと言うことになれば、必ず登場するのが②の写真のキクイタダキです。ミソサザイとともに体長約10㌢ととても小柄な野鳥です。別名は松葉の中を行き交い『マツムシリ(松毟鳥)』です。勇敢で国鳥にも指名されているキジは歩く姿が鶏だと、別名『ヤケイ(野鶏)』

③謎が多く、各地に散らばるカササギ(体長約45㌢)

画像2

   知能が高くて、真っ黒でないカラスの仲間に、カケスオナガに加えて、③の写真のカササギはいます。真っ黒くない他に、オナガと共に尾羽が長いことも特徴のひとつです。別名に『カチガラス』もしくは『コウライガラス』『キジャク(喜鵲)』があります。歌い上手なヒバリは『キョウテンシ(叫天子)』。ノスリの別名はどうしてかわかりませんが、トビには似ていますが『クソトビ(糞鳶)』。キクイタダキと並んで、非常に小さな身体のミソサザイの別名は短く『サザキ』なんです。

④田園にいて主食は植物性の強い雑食のハシボソガラス(体長約50㌢)

画像3

   街中でゴミを漁るハシブトガラスとは違い、山の麓の田園で種子なんかをほじくっているのが④の写真のハシボソガラスです。本家本元のカラスと言えば、この二種のカラスのことを指します。その総称のカラスの別名は『ジチョウ(慈鳥)』です。昔は今のように双眼鏡もなければ、デジカメのなくよく似た別種の野鳥でも一種としました。ホオジロアオジノジコなどの仲間の別名の総称は『シトド(鵐)』です。カッコウホトトギスに隠れたジュウイチは『ジヒシンチョウ(慈悲心鳥)』。 

⑤昔話ではよくスズメと比較されるジョウビタキ(体長約15㌢)

画像4

   打撃音のような鳴き声の「カッ、カッ」が、火を焚くときの火打石を打ち合わせる音に似ていることから「火焚き (ヒタキ)」の名が付いたとされますそのひとつの⑤の写真のジョウビタキは、オスの姿を見ると紋付袴を着ているようなので、別種は『モンツキドリ(紋付鳥)』です。また白い斑点が縞をなしているため、星空のようにみえるホシガラスの別名は高山に棲んでいる為『タケガラス(岳鴉)』。和名も「今年生まれたもの」という意味でトウネンの別名は赤子みたい『トウネゴ(当年子)』

⑥猛禽類になれなかったスズメモズ(体長約20㌢)

画像5

   おかしなもので、白いと名が付く別名の野鳥は三種もいます。前にも言いましたが、昔の人はコウノトリをツルと間違えたり、メジロウグイスとも間違えました。そのような感じで、あまり知られではいませんが、一羽でもその鳴き声が甲高くうるさいヒヨドリと、いつも集団行動で、群なして騒音な鳴き声のムクドリは共に頭が白いから『ハクトウオウ(白頭翁)』と呼ばれ、また⑥の写真のモズは過眼線の白い帯をして『ハクロウ(伯労)』。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?