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第1699回 朝早くから鳴く鳥

①https://webdesignmagazine.net/oshare-cuckoo-clock/より引用の鳩時計

   ①の写真は日本では『鳩時計』と呼ばれる、朝夕関係なく、時間がくれば「カッコー、カッコー」。鳩時計が時報を知らせる鳴き声の音はカッコウの鳴き声なんて不思議だと思いませんか。鳩時計なら、「ポー、ポー」のはずでしかるべしなのに…と考えた時に、その歴史を紐解いていきますと、南ドイツで作られ続けてきた鳩時計は、実はカッコウ時計であり「カッコー、カッコー」と時報を知らせていました。日本ではカッコウは別名『閑古鳥』であり、好ましく鳴く『鳩時計』に。

②https://科学情報誌.xyz/2019/03/12/post-4973/より引用の朝早くから鳴く鶏

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   ニワトリは、一般的にオス一羽に対して十〜三十羽のメスがパートナーとして存在し、ハーレムのような状況を作って生きているようです。大昔、ニワトリの祖先は森で暮らしており、一番住みやすい場所を力のあるオスのニワトリの集団が占拠していました。朝一番最初に鳴くのは、群れの中で一番強いボスニワトリです。朝鳴くのは、他のオスたちに縄張りを主張するためであると考えられています。朝一番に鳴くのはボスで、あとはオスの順列に従って順番に鳴いているみたいです。

③https://www.birdfan.net/2011/04/28/14429/より引用のさえずるオスのウグイス(体長約16㌢)

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   ③の写真はお腹いっぱい膨らませて「ホーホケキョ」と力強くさえずっているのは皆さんもご存知のウグイスです。別名春告鳥の異名があるように春先にウグイスが鳴き出したら春が来たと思ってしまいます。当初は慣れないのでおぼつかない鳴き方ですが、キャリアのある先輩がいるとメキメキ上達します。また朝も早くから鳴き始めるのですが、一夫多妻の繁殖性からか縄張り争いを制しつがいのメスに警戒せよとも知らせています。一日に多い時で三千回も鳴き存在を知らします。

④https://suzumeshiki.blog.fc2.com/blog-entry-790.htmlより引用の朝にさえずるスズメ(体長約15㌢)

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   朝、目が覚めますと、どこからか「チュンチュン、チュン、チュン」と私たちに身近なスズメの鳴き声を聴かれた事はどなたにもあると思います

⑤-1.https://ganref.jp/m/sawanoishi/portfolios/photo_detail/3167771より引用の雌雄とも高鳴きするモズ(体長約20㌢)

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⑤-2.https://kinda.blog.ss-blog.jp/2019-03-09より引用のオスのイソヒヨドリ(雌雄共に体長約25㌢)のさえずり

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⑤-3.https://www.birdfan.net/pg/kind/ord17/fam1711/spe171118/all-171118/より引用のメスもさえずるイソヒヨドリ

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   先述しましたように、ほとんどの鳥は朝早くから鳴き出し、その理由の殆どが、縄張り確保や、繁殖期なら、求愛ディスプレイとしてオスか鳴いています。秋のつがい関係解消とともにオスだけでなくメスも高鳴きして、縄張り主張するのは⑤-1.のモズです。また⑤-2.、-3.のイソヒヨドリは繁殖期になると、明けやらぬまだ暗い早春二月の朝からからさえずり始めます。そのさえずりは雌雄とも、辺りの一番高い所で、翼をうち広げて、または飛翔しながら、遠くまで届けとさえずります。

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