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第180回 ハシブトガラスより賢い?ハシボソガラス(5回目)

 ①https://www.jiuniq.jp/contentsDetail/dc7drx7pw2vyy9より引用の蛇口をひねるハシボソガラス(体長約50㎝)

   先日マケドニアのカラスが木の中にいる虫を木の枝という道具を使って、蛾の幼虫を捕まえるということがマスコミを賑わしました。これが飛び火してか、カラスの頭の良さに注目が集まり、朝日新聞にも①のタイトル写真のようなカラスが紹介されました。

②川でカニを食べているハシボソガラス

   私はカラスがクチバシで水飲み場の水道の蛇口をひねって水を出し飲んでいるのはてっきりハシブトガラスだと思っていました。同じカラスでも前頭葉が大きいので…しかし実際は山野に住むハシボソガラスでした。これはマケドニアのカラスも森林に住んでいます。

   ハシブトガラスと違ってハシボソガラスは自然の中に暮らしています。②のように川でカニを食べたり、③のように縄張りに侵入したノスリから獲物を奪ったり、また木の実を食べたりします。街中でゴミ袋を漁っているだけのハシブトガラスとは大違いです。

③ノスリを追いかけ回すハシボソガラス

   ③は自分よりも大きい猛禽類のノスリまで威嚇して追いかけまわすハシボソガラスです。元来カラスは自分の縄張りを侵犯するものが、同種や多種の鳥であろうが、哺乳類のネコや小動物であろうとも遠慮なく威嚇して、時には子育て中の巣に危害があると判断しましたら攻撃もします。

④http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi12/mm12-3.htmlより引用の胡桃を自動車にひかせようとしているハシボソガラス

   ハシボソガラスハシブトガラスと違い、人間の食べ物の残りを漁ることなく、自ら餌を探してその食べ物をどうやって採取するかを考えます。この④の場合は硬い殻のクルミの実を食べたいがために、自らクルミを車道に落として、走ってきた車にひかせ、硬い殻がわれ中身を食べます。

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