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第1784回 日本のなるほど珍しい鳥

①https://www.istockphoto.com/jp/ベクター/大きなくちばしと飛んでびっくりした珍しい鳥を漫画します-gm943055342-257702876より引用の珍しい鳥のイラスト

    なるほど、珍しい鳥でやれ「天然記念物」とか、ほら「特別天然記念物」だなんて言っても、直接自分の目で見なくても、マスコミなんかが探し出し、色んな場所で報じましたら、やっぱり興味は薄れていくのではないでしょうか。タンチョウコウノトリアホウドリと言っても以前から知られた存在なのですから。今回はそんなに露出度は大きくなく、したとしても「ダーウィンが来た」くらいの露出だと思います。やはり、馴染みのあるこの日本の珍しい野鳥を紹介してみます。

②-1.https://www.birdfan.net/2016/08/19/45558/より引用のヨシゴイ(体長約37㌢)

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②-2.Twitterより引用のガニ股のヨシゴイ

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②-3.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ヨシゴイより引用のろくろっ首のようなヨシゴイ

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   一番に登場は②-1.のヨシゴイです。シラサギやアオサギゴイサギみたいに露出は多くありません。サギの仲間では小さいです。ヨシ原に生息することが和名の由来。単独もしくはつがいで生活します。普通の容姿でもミョウガに似ているとされますのに、②-2.のように水に浮く蓮の葉に踏ん張るその格好はがに股そのものです。サギの仲間にはシラサギやアオサギのように首が長いものと普段は短く見せているようですが、②-3.のように急にその首を伸ばされたりしましたら驚きです。

③-1.https://www.birdfan.net/2020/02/28/77542/より引用のキツツキの仲間のアリスイ(体長約17㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2020/02/07/76956/より引用のキツツキの仲間のコゲラ(体長約15㌢)

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③-3.https://www.google.co.jp/amp/s/diamond.jp/articles/amp/216241より引用の蛇のような不気味なアリスイ

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   ③-1.の写真だけ拝見致しましたら、この鳥はミソサザイに似ているなと感じられると思います。実はアリスイはキツツキの仲間なのです。キツツキというと最近では③-2.のコゲラが街中に進出中です。しかしそのキツツキ独特の木の幹に垂直に止まるようなことは、アリスイはしません。アリスイは木の上よりむしろ、木の下の根っこのほうで、③-3.の写真のようにヘビの容姿に擬態して、木の根元に住んでいるアリを、写真の様に長い舌で捕獲して食べてしまいます。まるでヘビです。

④-1.http://blg.okinawabbtv.com/blog/4533.htmlより引用のつがいのサンコウチョウ(左がメス体長約17㌢、右がオス体長約45㌢)

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④-2.https://zukan.com/jbirds/leaf82195より引用の身体が茶色いタイプのオスのサンコウチョウ

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④-3.http://shumishan.blog.fc2.com/blog-entry-2953.htmlより引用の尾羽の短いオスのサンコウチョウ

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   私は初めてこの④-1.〜3.のサンコウチョウを知った時には、この野鳥は地球外生物だと思いました。黒い身体に青い眼、長すぎる尾羽。宇宙からやって来たに違いないと。日本へは夏鳥として渡来し、静岡県の鳥に指定されています。ききなしも「月日星コイコイ」やっぱり宇宙から来たんでしょう。身体もオスは繁殖期になると④-1.の写真のように尾羽に見える飾り羽が長く生え、メスは茶色っぽい色合い。しかし茶色のオスも存在します。また渡っていく時には自ら飾羽を抜きます。

⑤-1.https://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/ahoudori/Photo/photo03/56.htmlより引用のつがいのアホウドリ(左がオス、右がオス共に体長約92㌢)

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⑤-2.https://www.env.go.jp/nature/nankyoku/kankyohogo/nankyoku_kids/encyclopedia/wa/watari.htmlより引用のダイナミック・ソアリング飛行するアホウドリ

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   ⑤-1.のアホウドリといえば、何故こんな屈辱的な名前が付いたかだと思います。漢字表記は「信天翁」と問題の「阿呆鳥」です。人間に対する警戒心が薄く、仲間が1㍍くらい先で殺されても逃げないほど、警戒心のない鳥だったことからその名がつけられたそうです。また、実際に⑤-2.の写真をご覧になってもわかりますように、大きな翼、大柄な体格ゆえ、離陸には下り坂や向かい風を利用して助走する必要があり、すぐには飛び立てないのです。しかしつがいの絆は野鳥一強いです。

⑥-1.http://surimu60.blog.fc2.com/blog-entry-216.htmlより引用のタマシギの子育て

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⑥-2.http://ono-wildbird.life.coocan.jp/yachou_tamashigi.htmlより引用のつがいのタマシギ(左がメス体長約26㌢、右がオス体長約22㌢)

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⑥-3.https://blog.goo.ne.jp/hayabusa2960/e/d0df5dde3326b883930bbce75f8eb199より引用のメスのタマシギのオスに対するディスプレイ

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   この⑥-1〜-3.のタマシギは何も説明しなければ、普通にメスが子育てし、つがいになったオスの後をメスが着いていき、最後はオスがつがいを見つけるための求愛ディスプレイと思いきや、この三枚の写真がすべて逆なのです。タマシギはメスが派手な出立ち、オスはメスより小型で地味な性的二型です。つがいになるための求愛ディスプレイはメスがオスに対して行い、つがいになると巣作りはオスがして、産卵だけはメスがしますが、子育てはすべてオスが担います。逆転です。

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