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第1362回 天然記念物の鶏 ⑵

①https://ikimonoaz.ikimonopal.jp/article/17555より引用の心情的に奇跡記念物にして欲しい天王寺動物園の故まさひろ君

   ①の写真は天王寺動物園でお馴染みの人気物のニワトリのハクショクレグホンのオスの故まさひろ君です。ヒヨコの頃に幾度も蛇などの餌となりましたが、その度に獲物とはならず、今では立派な成鳥のニワトリとして園内にいます。私も来園時に清掃作業員の方が押しておられた作業用カートの上に乗って移動中でした。当たり前ですが、来園者の方にも臆することなく、堂々としていました。色んな人気物の鳥たちはいるでしょうけど、まさひろ君の様な鳥に〜記念物とつかないかな。

②-1.http://www.nlbc.go.jp/okazaki/gyoumu/hoyukei/silkie.htmlより引用の高級な玉子で知られる白いウコッケイ

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②-2.http://www.torikko.com/ukokkei.htmlより引用の原産の黒いウコッケイ

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   ②-1.の写真は高級玉子で有名なウコッケイの白型です。ウコッケイの漢字表記は「烏骨鶏」です。あの真っ黒な「鵜」の黒さに加え、皮膚、内臓、骨に到るまで黒色と言うことです。羽毛は白と②-2.の写真なように黒型もいます。成鳥でもヒヨコ同様に綿毛が生えて小さな頃から他のニワトリと違う気品があります。趾の指が普通のニワトリと同じ前向き三本に加え、後ろ向きの指が普通のニワトリの一本に対し二本あり、計五本あるのも大きな特徴です。昭和17年天然記念物指定。

③-1.https://www.hiroshima-u.ac.jp/research/now/no27/no27_1より引用の五色種のひとつカワチヤッコ

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③-2.http://nagatobussan.net/郷の幸/長州黒かしわより引用の気品と風格があるクロカシワ

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③-3.https://kotobank.jp/word/サツマドリ-1539013より引用のシャモショウコクの交雑のサツマドリ

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   ③-1.の写真は、昭和18年天然記念物で、三重県原産のカワチヤッコです。漢字表記で「河内奴」ですが「河内」は大阪の河内でなく、三重県の河内(こうち)です。③-2.の写真は昭和26年天然記念物のクロカシワです。主な棲息地は山口県、島根県で長州鶏です。羽色は黒色、冠は単冠です。③-3.の写真は、本来は闘鶏用の鶏種で、昭和18年に天然記念物に指定され、鹿児島、宮崎県で多く飼われているサツマドリです。三枚冠で羽装には赤笹、白笹、白色、浅黄、黒色などがあります。

④-1.http://www.jmi.or.jp/info/word/ha/ha_072.htmlより引用の「キリタンポ鍋」には欠かせない食材のヒナイドリ

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④-2.https://www.enopo.jp/iitokodori/25473-2019-05-25-23-19-07.htmlより引用の蓑羽が長く伸びるのでミノヒキ

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④-3.https://www.pref.mie.lg.jp/TIKUSAN/HP/77121045864.htmより引用の三重県特産のジドリ

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   ④-1.の写真は、昭和17年天然記念物の秋田県原産のヒナイドリです。体形は軍鶏に似ていて、成体の体重は雄4kg前後、雌3kg前後。飼育数は少ないです。④-2.の写真はショウコクシャモとの交雑で作られたミノヒキです。昭和15年に天然記念物に指定され、静岡県、愛知県特産です。蓑羽が長く伸びるので蓑曳(ミノヒキ)です。④-3.の写真は、良く私たちも耳にするジドリです。昭和16年天然記念物ですが、土着の鶏のことなので、その地方で品種化されたニワトリの事を言います。

⑤-1.https://jpn-psa.jp/kakin/より引用の鶏の三大鳴鳥のコエヨシ

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⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/nigata.japanfoods.net/specialty/nigatajidori/%3fampより引用のもうひとつの三大長鳴鳥のトウマル

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   トウテンコウと並んで、ニワトリの三大長鳴鳥で、昭和14年天然記念物で、新潟県原産の⑤-1.のトウマルは中国渡来の大唐丸と小国との交雑による鳴唐丸が起源と考えられています。長鳴は約10〜15秒鳴き、最高約18秒鳴く個体もいると言うことです。昭和12年に天然記念物に指定され、青森県、秋田県、岩手県で多く飼われている⑤-2.のコエヨシも三大長鳴鶏のひとつで、鳴き方が「ゴッゴ、ゴーオ」(国光郷王)と鳴く声に特徴で比内鶏・金八鶏(きんぱどり)と並んで、秋田三鶏です。

⑥-1.https://www.pref.kagoshima.jp/bc05/hakubutsukan/tennen/kuni_tennen/15jitokko.htmlより引用の薩摩地鶏から作られたジトッコ

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⑥-2.http://stom.misatonomori.main.jp/?eid=582#gsc.tab=0より引用の猛禽類のようなオオシャモ

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   ⑥-1.の写真は薩摩地鶏を基に作り出された鶏で、短脚であることと、目の上の羽が日除けのように張り出していることが特徴のジトッコです。昭和18年天然記念物で、主な棲息地は鹿児島県、宮崎県です。豪快な炭火焼きの焼鳥で有名です。最後に控えますのは、⑥-2.の写真は、徳川時代初期にタイ国より導入され、当時のタイの名前が『シャム』であり、そこから訛ってシャモの名前に。闘拳盛んなタイでの闘鶏を日本に持ち込みました。昭和16年天然記念物に制定されました。

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