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第701回 山野の野鳥の趾(あしゆび)

①https://www.istockphoto.com/jp/ベクター/アンティークの鳥のイラスト-納屋フクロウの足-aluco-母斑-prantincola-strigidae-gm1154058194-313657250より引用の鳥の趾のイラスト

   鳥の趾(あしゆび)なんて、ニワトリであろうが、スズメ、カラス、キツツキ、フクロウなんかでも、蹼(みずかき)のあるカモなんかの水鳥以外は、人間の手足のように全人類みんな同じである様に、鳥類も同じだと思っていましたが、鳥類で一番多い「正足」なのに、スズメやカラスのように、木の枝に止まりたくても止まれないツルなんかもいます。そのため松の木のてっぺんに止まっていたコウノトリをツルと間違えて、花札や掛け軸にツルが松の木に止まる絵画が出回りました。

②https://ota-fam.at.webry.info/upload/detail/021/261/51/N000/000/000/132619482926813224685.jpg.htmlより引用の野鳥の趾

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   調べてみましたら、こんなに多くの野鳥の「趾」があります。この②の野鳥の1.〜9.の趾を簡単に語りますと、1.正足→ほとんどの山野の野鳥はこれに当たります。I=後趾または第一趾。II=内趾または第二趾。 III.=中趾または第三趾。Ⅳ.=外趾または第四趾。S.=距(けづめ)⇒キジヤマドリのオスにあるこれらが野鳥の趾の基本的な四趾です。2.〜6.は水辺の野鳥で次回に語ります。7.皆前趾足→すべての趾が前方を向く。8.對趾足(対趾足)→趾のうち第一趾・第四趾の二本が後方を向き、第二趾・第三趾の二本が前方を向く。9,合趾足→前方の第二趾・第三趾・第四趾が基部で合着する。となります。

③https://ota-fam.at.webry.info/201201/article_1.htmlより引用の野鳥の正足

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   野鳥の趾は上記に語った九つのほか、8.の対趾足の枝分かれとして、8.-1.可変対趾足→対趾足のうち、第四を前方にも後方にもできる。-2.変対趾足→対趾足のうち、第一趾・第二趾が後方を向き、第三趾・第四趾が前方を向く。-3.外対趾足→対趾足のうち、第四趾を体部方向に大きく上げられる。-4.三趾外対趾足→外対趾足のうち、第一趾がないもの。9.合趾足→前方の第二趾・第三趾・第四趾が基部で合着する。10.(その他)三趾足→趾が三本で、が一趾がないもの。二趾足→第三趾(中趾)・第四趾(外趾)のみ。おおよそ十分類に分かれます。

④https://ota-fam.at.webry.info/201201/article_1.htmlより引用の野鳥の對趾足

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   ⑤https://ota-fam.at.webry.info/201201/article_1.htmlより引用の合趾足

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   ではどんな野鳥がどんな趾なのかを挙げてみます。1.正足(三前趾足)→最も事例が多い形態。スズメ目、ミサゴを除くタカ目など。7.皆前趾足→アマツバメ亜目(アマツバメ科、カンムリアマツバメ科)、アブラヨタカ科。8.-1.可変対趾足→フクロウ目、ミサゴ。-2.変対趾足→キヌバネドリ目。-3.外対趾足→主なキツツキ目。-4.三趾外対趾足→ミユビゲラなど。9.合趾足→ブッポウソウ目など。10.(その他)三趾足→ミユビシギ。二趾足→ダチョウ


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